復興水産加工業 販路回復推進センター

販路回復・助成事業・アドバイザー 相談の申し込み

コラム連載・コラム

イスラム・ハラル市場と日本の水産物の可能性

第1回 イスラム圏の食生活1 東南アジア

このたび、復興水産加工業 販路回復推進センターのウェブサイトにて、 ハラルについてのコラムを書かせていただく事になりました、 一般社団法人ハラル・ジャパン協会で調査を担当している中川圭吾です

ハラルの基本についてはこのサイトでセミナー報告などをご確認ください。 このコラムでは今年度3月まで16回程度にわたり、消費者の感覚や最新のビジネスの動きの中から、水産業にも役立つ情報をわかりやすくお伝えしたいと思います。

写真1 カレースープとご飯、サンバル(インドネシア)

カレースープとご飯、サンバル(インドネシア)

第1回はイスラム圏の食生活1 東南アジアです。

東南アジア地域のイスラム圏はインドネシア、マレーシア、ブルネイ、タイが主です。 インドネシアは 2 億5 千万人のうち約 9 割の2 億 2千万人がイスラム教徒(ムスリム)です。 その他マレーシアにも人口の約 7 割の2 千万人、ブルネイはほぼ全員(約 40 万人)、タイは 5%程度(約 300 万人)と言われています。タイのムスリムが多い地域はマレーシア国境に近い南なので、東南アジアのイスラム圏は地理・文化的に共通が多いと思われます。

今回は市場の大きさの視点から、人口の多いインドネシア、マレーシアを中心に紹介したいと思います。 この地域には米食文化、麺文化があります。肉は鶏中心に食べ、魚、エビ、イカも日常的に食べます。ナシ・ゴレン ( チャーハン) やミー・ゴレン ( 焼きそば) と言った日本でも食べる事のできるメニューも定番ですが、その他にも豊富な種類を誇り、その地域独特のメニューや味付けにも特徴があります。また、様々な民族の文化が共存していることも特徴と言えそうです。中国からの移民は、マレーシアのニョニャ料理のようにこの地域のムスリムの食文化にも影響を与えています。ラクサというラーメンのような麺は卵麺を使っていたりカレーを使っていたりして、まさに融合が生んだ食品と言えます。

写真1 カレースープとご飯、サンバル(インドネシア)

ナシ・レマ

朝食で食べられている定番メニューがナシ・レマと呼ばれるものです。 これはココナッツミルクで炊いたご飯の周りに、小魚のフライや焼いたり煮たりした野菜や卵などを添えたものです。

屋台ではたくさんあるおかずの中から好きなものを選ぶこともできます。 おかずメニューでは魚やエビ、イカなどの魚介類を使ったものも多くあります。 また、インドネシア発祥のテンペという大豆を発酵させて固めた食品や揚げ豆腐など豆類も食べられます。 味つけは基本的に濃く、甘さも辛さも強いです。ふつうの日本人が耐えられないほど辛い味付けを好む人もいます。味のベースは「サンバル」という調味料で、エビを発酵させた材料(トラシ)が使われており、旨味を出す効果もあるそうです。例えばナシ・レマにも添えられますし、有名なナシ・ゴレンはサンバルを混ぜてご飯を炒めたものです。レストランでは料理に味は付いているものの、自分好みに仕上げられるようにテーブルにサンバルが置いてある店も少なくないです。

このコラムでは到底書ききれないような奥深い東南アジアのイスラム系料理をもっと知るために、ぜひマレーシア料理やインドネシア料理のレストランに行って食べてみてくださいね!

ハラル・ジャパン協会  調査担当 中川 圭吾 ハラル・ジャパン協会、調査担当マネージャー。
ハラルニュース解説サイトHalal Todayの責任者として常に全世界のハラル情報を集約し、情報配信を行う。全国の企業・自治体向けのハラルセミナー・研修講師としても活動中。

TOP