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コラム連載・コラム

イスラム・ハラル市場と日本の水産物の可能性

第2回 イスラム圏の食生活2 中東

今回は中東地域、主に湾岸諸国の人々が食べているものをお伝えします。
まず調味料として大事なのがスパイスです。アニス・シナモン・クミン・丁子・生姜・黒コショウ・唐辛子・ターメリックなどたくさん種類があり、いくつか混ぜて使用しますが、辛い料理を作るわけではありません。ムスリムの食事は辛いものばかり食べているイメージを持つ人も多いと思いますが、実は地域によって大きく異なるものです。例えばオマーンでは、地元オマーン人にとって、出稼ぎに来ているインド人が食べるカレーは辛すぎて食べられず、もっと辛さのないカレーを食べていて、カレーの名前も分けられていているそうです。

ドバイの魚市場

ドバイの魚市場

都会ではハンバーガーのグローバルチェーンも数が多く人気ですが、地元発ファストフードの代表格が「シャワルマ」です。これはチキン、ビーフ、マトンなどの肉を野菜と一緒にホブズに挟み、くるっと丸めて紙に包まれて渡される。クレープの形をしたサンドイッチのようなものです。

ケバブは日本でもよく知られていると思います。トルコ人やイラン人の経営する店やケータリングカー、祭りの屋台でさえ見かけるようになりました。肉の印象が強いのですが、魚もローストされるとケバブになります。そして、ホブズと言われる丸く平たいパンが好まれます。ひよこ豆のペースト(ホンモス)やババガヌーシュ(ナスのペースト)をつけたり、中にケバブなどを挟んだりして食べます。

中東地域では昔から米もよく食べられています。米を使う伝統的な料理に「マチュブース」という料理があります。これは肉や魚を煮込んだスープで炊いた、いわば炊き込みご飯で、インドなどの料理のビリヤニに似ていますが、湾岸諸国では特に魚を使ったマチュブースが有名だそうです。

炊き込みご飯とエビ

炊き込みご飯とエビ

他湾岸諸国は昔から漁業が盛んだった地域で、魚を食べる習慣があります。特に白身で淡白なクエに人気があるそうです。もちろん今回紹介した料理もほんの一部です。中東地域は国の枠とは別に、広い地域で共通した、多様な料理を持っています。ぜひ試してみてください。

ハラル・ジャパン協会  調査担当 中川 圭吾 ハラル・ジャパン協会、調査担当マネージャー。
ハラルニュース解説サイトHalal Todayの責任者として常に全世界のハラル情報を集約し、情報配信を行う。全国の企業・自治体向けのハラルセミナー・研修講師としても活動中。

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