復興水産加工業 販路回復推進センター

販路回復・助成事業・アドバイザー 相談の申し込み

コラム連載・コラム

イスラム・ハラル市場と日本の水産物の可能性

第10回 ハラル化するための対策2 保管・製造ライン

前回のコラムでは、ハラルにする際の原料の注意点について述べました。
今回は製造現場のお話です。保管・製造・搬出と、全ての環境でハラルであることが求められますが、どの状態をもって「ハラル」と認めるかは個人差、認証団体による差があります。

保管

ハラル商品は、ハラルでない原材料などが混じらないよう、製造工場の搬入口・搬出口があることが理想ですが、実際にはコスト負担が大きいため、必須とはしない認証団体が多いです。原材料、調味料などの保管場所も通常のハラルでない製品と区分したスペースに保管し、従業員が誤ってハラルでない原材料を投入することがないように、スペースの色分けや棚のラベル貼付など簡単に見分けられる対策が求められることが多いです。

製造ライン

製造工程でも交差汚染(クロスコンタミネーション)を予防する対策が求められます。ハラル認証を取得する際には調理に使用する道具・器具・機械・調理台などがハラル認証商品専用であることが求められます。その日だけハラル専用で翌日はノンハラル商品の製造に使うようなこともできません。
また、ハラル商品を製造する従業員が同時に他の商品を製造することも避けなければなりません。誤って別の製造ラインに入ることを予防する意味で、ハラル商品の製造スタッフは専用の腕章を付けるなど見分けられるようにする工夫も有効です。

調理台を色分けした例

調理台を色分けした例

衛生面で注意すること

ハラル認証では工場が衛生的である事も求められます。保健所から指導されたレベルで十分ですが、ハラル認証の監査ではチェックされる点の一つです。
機械洗浄用エタノール、手指の消毒用エタノールは飲用アルコールではないため、イスラムで禁じられたものではありません。それでもエタノールの代替物(次亜塩素酸水など)がある場合、その使用を勧める認証団体もあります。殺菌力ではアルコールの方が高いため、ハラル認証団体の指導や自社の状況に合わせてお決めください。

ハラル・ジャパン協会  調査担当 中川 圭吾 ハラル・ジャパン協会、調査担当マネージャー。
ハラルニュース解説サイトHalal Todayの責任者として常に全世界のハラル情報を集約し、情報配信を行う。全国の企業・自治体向けのハラルセミナー・研修講師としても活動中。

TOP