復興水産加工業 販路回復推進センター

販路回復・助成事業・アドバイザー 相談の申し込み

コラム連載・コラム

イスラム・ハラル市場と日本の水産物の可能性

第11回 ハラル化するための対策3 教育・管理など

■ 従業員研修

ハラル商品を製造・販売するためには、品質管理や製造の担当者だけでなく、現場で製造にたずさわる従業員、営業やマーケティング部門などお客様と接する部門もハラルを理解し、全社横断的な対応チームをつくることが重要です。

また、製造現場でハラルでないものが混入するリスクをなくすため、従業員ひとりひとりにムスリムがどのような人たちで、なぜムスリムにも食べられる商品を作るのかを理解し意識を高めていただくことが重要です。

  • 従業員向けの研修内容例
  • ・イスラムの基礎
  • ・ハラルとは何か
  • ・イスラム市場について
  • ・ハラル認証の目的・概要
  • ・ハラル認証の要求事項
  • ・ハラル商品製造の際の注意事項

■ マネジメント体制

イスラム教徒がほとんどいない日本の企業に対して、イスラム教徒の雇用を勧めるハラル認証団体もあります。イスラム教徒が従業員でいれば宗教的な対応がわからない時に聞く事ができ、間違いも置きにくいとの考えのもとです。しかし日本では外国人雇用が難しい状況があります。そこで認証団体は自社で開催する管理者研修を受けた人員に「ハラル管理者」などの独自資格を与える仕組みを作って企業に指導をしています。

一方でハラル認証の要求にはその企業のマネジメント層の事業への理解と参画、および文書による記録と保管業務が入ります。継続的なハラル商品の製造には、企業として継続的に取り組み、ミスの起きない体制づくりが求められるからです。

ハラル認証のマネジメント体制づくりと記録文書作成・保管方法についてはISOやHACCPなどが参考にされているようです。これらの規格を取得済みの企業はすでに体制が作られていると思いますので、申し出ていただくと良いでしょう。

■ 包装など

注意いただきたい事に包装デザインがあります。肌の露出の多いキャラクターや豚などイスラムの教えに反するものがあったときにはハラル認証が取得できないことがあります。この点からも企業としてはまずイスラムの理解が必要だと思われます。

キャラクターにも配慮が必要

キャラクターにも配慮が必要

ハラル・ジャパン協会  調査担当 中川 圭吾 ハラル・ジャパン協会、調査担当マネージャー。
ハラルニュース解説サイトHalal Todayの責任者として常に全世界のハラル情報を集約し、情報配信を行う。全国の企業・自治体向けのハラルセミナー・研修講師としても活動中。

TOP