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コラム連載・コラム

イスラム・ハラル市場と日本の水産物の可能性

第12回 ハラル対応商品例1 "オマカネ(魚肉ソーセージ)"

水産・畜産の大手である林兼産業株式会社では、長年貴重なタンパク源として日本国内で販売している魚肉ソーセージを海外にも販売する機会を探っていました。
魚肉ソーセージの販売数は1970年代をピークに、人口減少やし好の変化によって売上を最盛期の1/3にまで減らしていました。

林兼産業では2007年にマレーシア投資庁の誘致セミナーに参加した経緯で出会った現地のソーセージメーカーであるオムコープと合弁企業を設立し、ムスリムにも食べられる魚肉ソーセージを開発しました。
マレーシアでは政府宗教局(JAKIM)のハラル認証の取得要件は厳しかったと聞きますが、原料、設備、包装材などへの指導に苦労して対応した末、認証を取得したそうです。

オマカネの魚肉ソーセージ商品は4種類あります。魚肉のみのソーセージ、チーズ味、魚肉と鶏肉を混ぜたプレーン味、そして現地の定番オタオタ(Otak Otak: 魚のすり身をタピオカやスパイスと混ぜ、バナナなどの葉で包んで焼いたもの)味、です。

オマカネの5種類のソーセージ(鶏肉のみのソーセージも含む)

オマカネの5種類のソーセージ(鶏肉のみのソーセージも含む)

オマカネのソーセージの大きな強みは、日本のレトルト加工の技術を活かして常温長期保存を可能にしたことです。オマカネ以前は魚肉ソーセージといえば冷凍でしか流通できず、解凍・調理して食べるものでした。しかしオマカネは冷凍庫がない場所でも販売でき、お客様は買ってその場で空けて食べられるようになり人気に火が点きました。イオンなどメガモールのスーパーだけでなく、マレーシア・クアラルンプール国際空港内の店舗や、最近ではマレーシア国内で2,000店舗を超えるセブンイレブンにも置かれるようになったとのことです。

貴社の商品もハラルに対応することで、イスラム圏というハードルを越えた先にチャンスが待っているかもしれません。

ハラル・ジャパン協会  調査担当 中川 圭吾 ハラル・ジャパン協会、調査担当マネージャー。
ハラルニュース解説サイトHalal Todayの責任者として常に全世界のハラル情報を集約し、情報配信を行う。全国の企業・自治体向けのハラルセミナー・研修講師としても活動中。

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