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コラム連載・コラム

イスラム・ハラル市場と日本の水産物の可能性

第13回 ハラル対応商品例2 "鯵餡餃子"

佐賀県唐津市の株式会社吉村商店の鯵餡餃子(あじあんぎょうざ)をご紹介します。
ハラル認証を取得しており、日本に住むムスリムから支持されている人気の餃子ですが、実はムスリム以外にもアピールできる点があるのです。それは何でしょうか。

まず商品の紹介ですが、工場の目の前にある唐津港で水揚げされた鮮度の良い脂ののった真アジをミンチにし、国産のキャベツ・玉ねぎ・にんにくをミックスして餡にしています。素早い処理で魚の臭みが出る前に加工できるのが吉村商店さんの強みだそうです。
そして地元嬉野の緑茶を練り込んだ餃子の皮で包み、鯵餡餃子の完成です。冷凍にして出荷します。

ムスリムに人気の理由としては、まず「日本人に人気の食べものを食べてみたい」というニーズがあるからです。餃子はまさにそうした商品の一つです。
さらに餃子は通常は豚肉が使われており食べられないと思っていた商品なのです。

皮に加え、ミネラル豊富な地元の塩、魚から抽出されたコラーゲンを入れ、低カロリーな商品にしています。
ムスリム以外の方でも食べたいと思いませんか?そう、つまり「ヘルシーな餃子」としての販売先はムスリムだけにしておく必要はないのです。
一般的な日本人にも訴求できる商品として、特に国内の販売を狙う場合に大変良いお手本だと思います。

シンガポールの展示会などで試食販売をして味、価格のチェックをしてからの販売が良かったと思います。日本人の美味しいと思ったものがそのまま対象になるムスリムにも美味しいと思ってもらえるかはわかりません。鯵餡餃子の場合は吉村商店さんの味付けが日本人にも東南アジアのムスリムにも美味しいと感じられる商品だったということです。

最近はゆず、トマト、黒ごまの皮にしてバリエーションが増えました。
ぜひ今後も注目していただきたい商品です。

ハラル・ジャパン協会  調査担当 中川 圭吾 ハラル・ジャパン協会、調査担当マネージャー。
ハラルニュース解説サイトHalal Todayの責任者として常に全世界のハラル情報を集約し、情報配信を行う。全国の企業・自治体向けのハラルセミナー・研修講師としても活動中。

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