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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第8回宮城県有限会社ヤマユ佐勇水産

多くの人たちの支えでよみがえった
家族経営の加工場

土埃舞う石巻市明神町。普段なら目的地を正確に教えてくれるカーナビも、ここではあまり役に立ちません。地図上の道があったりなかったり。来た道を折り返し、ぐるっと回ってたどり着いた場所が、この日の取材先、有限会社ヤマユ佐勇水産(宮城県石巻市)でした。

「あの盛り土部分が道路になって、産業地区と住宅地区に分けられるんです」

同社社長の佐藤由隆(ゆたか)さん(50)が、工事現場のほうに目をやりながらそう教えてくれました。震災から5年が経ちますが、この地区では日常に戻っている人よりも工事関係者のほうが多いかもしれません。

津波で壊滅的な被害を受けた付近一帯では至るところで建設工事が行われており、まだまだ復興は「道半ば」という現実を突きつけられます。

ヤマユ佐勇水産の工場前で。佐藤さん(中)と妻の央子(ようこ)さん(左)長男の勇太さん(右)

▲ヤマユ佐勇水産の工場前で。佐藤さん(中)と
妻の央子(ようこ)さん(左)長男の勇太さん(右)

ヤマユ佐勇水産は、元々かつおぶしの製造をしていた佐藤さんの祖父・勇治さんが創業した会社で、父の辰夫さんの代に鮮魚の加工と卸売りを中心に行うようになりました。

佐藤さんは3代目になりますが、高校生時代、この仕事をしようとは考えていなかったようです。

「私は工業高校に通っていたので、自動車関連の会社で働くんだろうなと思っていました。 でも、学校で自分だけ三者面談がなかったんです。『先生、俺は面談ないの?』と聞いたら『お前の父ちゃんが働くところ決まってるからいいってよ』と(笑)。近くの水産加工会社に入れるように、父が根回しをしていたようです。そこで勤めた後は、仲買人の仕事などをして、8年前にこの会社を継ぎました」(佐藤由隆さん・以下「」内同)

先代からは独自の調味液を受け継ぎ、赤魚や銀タラ、ホッケ、サバなどを、粕漬け、味噌漬け、みりん漬けなどのほか、新しく塩こうじ漬けなども始めて、主に生協などに出荷しています。 味噌には地元の長寿味噌(仙台味噌)を使うなど、素材にもこだわります。 特に評判が良いのは「銀タラのみりん漬け」で、同業者からも注文が入るとか。

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