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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第9回岩手県太洋産業株式会社

創業81年、
この地に再び工場を建てる必然

『5月24日午前5時、突如、津波が襲来した。この津波は、遠く南米チリで発生した地震の影響によるものであった。三陸沿岸一帯では全く地震を感知せず、海水が4mも引いて津波の危険が迫っても、大船渡市民のほとんどは無防備状態であった。(中略)やがて、ネズミ色をした高波が4回にわたり岸壁を越えて押し寄せてきた』(1995年発行『太洋産業五十年史』より)

岩手県大船渡市に本社のある太洋産業は、さんま、さけ、いくら、たらこなどを取り扱う水産加工会社。釧路、根室にも工場を持ち、東京や大阪などでも事業所を開いている同社は1935年創業(会社創設は1944年)と歴史が古く、1960年のチリ地震の津波も経験しました。

当時、まだ学生だった同社執行役員の齊藤實さんは、1回目の津波の被災体験をこう振り返ります。

「『津波は地震の後にやってくる』と小学校で教わっていたので、逃げる準備などは全くしていませんでした。私以外の多くの人も同じで、大船渡でも53人の方が亡くなりました。多くの家屋が流され、当社の大船渡工場も冠水により操業不能に陥りましたが、何とか一週間ほどで再開に漕ぎ着けたようです。当時は水産会社の冷蔵庫に冷媒としてアンモニアが使われていて、それが漏れて危険だということで付近一帯が立入禁止になったのを覚えています」(齊藤さん)

太洋産業執行役員の齊藤實さん

▲太洋産業執行役員の齊藤實さん

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