復興水産加工業 販路回復推進センター

販路回復・助成事業・アドバイザー 相談の申し込み

企業紹介企業紹介

企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第13回茨城県株式会社ヤマコイチ

創業江戸の老舗工場、
ツブ貝に託した6代目の決断

「どうした? そっか。今日のほうが海は悪いってね。わかった。はいはーい。」

漁業関係者からひっきりなしにかかってくる電話。茨城県北茨城市の水産加工会社、ヤマコイチの社長の鐵(てつ)芳之さんのもとには、ネットにも新聞にも載っていない「海の最新情報」が絶えず送られてきます。

「今日は北東の風が強いから漁に出られるかどうかわからないっていう、仲買人からの連絡です。向こうもうちに買ってもらうためにいろいろ教えてくれますけど、沖の情報は多ければ多いほど助かりますね。漁の状況が分かればこっちもそれなりに段取りをして待つことができますので」(鐵さん・以下「」内同)

そう話す鐵さんの頭上には、県などから表彰されたいくつもの賞状が並びます。
アンコウの唐揚げ、サンマの開き、フライ、メヒカリの唐揚げ。魚種も加工方法もさまざまですが、現在これらは同社の主力製品ではありません。ここ数年の主力はツブ貝。この日もちょうど、水揚げされたばかりのツブ貝が工場に届いたところでした。

「入ってきたツブ貝は、不純物を取り除いた後15分ほど塩ゆでします。それが終わったら粗熱を取り、別の容器に移して今度は流水で冷却します」

  • 賞状が並ぶヤマコイチの事務所内

    ▲ 賞状が並ぶヤマコイチの事務所内

  • 「今日はこれを12杯分作業します」と鐵さん

    ▲ 「今日はこれを12杯分作業します」と鐵さん

ツブ貝の加工作業は年間を通して行われる

▲ ツブ貝の加工作業は年間を通して行われる

ツブ貝は7月から8月にかけてが漁期。
入荷のあるこの時期は、工場に届いたツブ貝をどんどんボイルして、冷凍保存していきます。この2か月の間に1年間分のストックを作り、それを毎日加工する分だけ取り出して作業するのだそうです。内臓を取り除いて水洗いした後は真空包装をし、出荷するまで再び冷凍保存しておきます。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
TOP