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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第16回岩手県株式会社 津田商店

魚の骨まで美味しく。
山に囲まれた水産加工会社が子供たちに届ける定番メニュー

大槌(おおつち)湾から2キロほど内陸にある、仮設企業団地の一角。
水産缶詰や調理冷凍食品などを手がける津田商店(岩手県釜石市)の工場から見える景色は、青い空と緑深い山々。そこから海を望むことはできません。

水産加工会社といえば、「海の近くにあるもの」とイメージしている方は多いでしょう。
実際、津田商店の工場も震災前は大槌湾の沿岸部にありました。しかし東日本大震災の津波で壊滅的被害に見舞われた大槌町では事業を再開する目処が立たず、南隣の釜石市に移転せざるを得なかったのです。

▲「山側」に移転した経緯を語る平内浩史さん

▲「山側」に移転した経緯を語る平内浩史さん

「前の工場は津波で全壊しました。一日も早い再開を最優先としていた私たちはいろいろな場所を探しましたが、被災した工場と同等の施設の整備をしたかったので、広い敷地が見つかるまでに半年かかりました」(津田商店・総務部課長の平内浩史さん)

津田商店が再開を急いだのには理由があります。従業員の雇用を守るためです。
被災した従業員が日常生活を取り戻すためには、何よりもまず、働く場所を確保する必要がありました。現在の場所も津波が川を遡上したために浸水被害のあった地域ですが、今後、川に新しく堤防がつくられる計画もあるそうです。

  • ▲ 釜石市内につくられた仮設企業団地(正面奥が津田商店の工場)

    ▲ 釜石市内につくられた仮設企業団地
    (正面奥が津田商店の工場)

  • ▲ 仮設企業団地内にはスーパーや飲食店、金融機関などがある

    ▲ 仮設企業団地内にはスーパーや飲食店、金融機関などがある

新しい工場が稼働したのは、翌年4月のこと。以前の場所よりも交通の便が悪くなったため、車を持たない従業員のために送迎用のマイクロバスを5台購入しました。現在も至るところで工事が行われている大槌湾沿岸地域は復興には程遠く、仮設住宅から通う従業員もいるそうです。

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