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第20回岩手県重茂漁業協同組合

ワカメとアワビの産地に押し寄せた「青い津波」が教えるもの

▲ 岩手県の音部(おとべ)漁港に押し寄せた津波(重茂漁協提供)

▲ 岩手県の音部(おとべ)漁港に押し寄せた津波
(重茂漁協提供)

東日本大震災で多くの人が見た津波の色は、「黒色」だったはずです。しかし一部の地域ではそうではありませんでした。
本州最東端、岩手県宮古市の重茂(おもえ)半島に押し寄せた津波は「鮮やかな青色」だったのです。

なぜなのか。
重茂漁業協同組合(JFおもえ、以下「重茂漁協」)業務部次長、後川良二さんは次のような見解を述べます。

▲ 「重茂の海」を語る業務部次長の後川良二さん

▲ 「重茂の海」を語る業務部次長の後川良二さん

「重茂は昔からワカメやコンブ、アワビなどの漁が盛んな地域です。そうした海産物の生育に欠かせないきれいな海を、地域の人々が長年かけて守ってきた歴史があります。重茂では海を汚す合成洗剤ではなく、石鹸を使うことが奨励されてきました。また、森から海へは海産物の栄養源となるミネラルを含んだ水が運ばれてくるので、原生林の伐採もしません。漁協が山ごと買って、天然資源の保護に努めています」
(後川良二さん、以下「」内同)

  • ▲ 美しい自然の残る重茂半島(重茂漁協提供)
  • ▲ 合成洗剤を使わないように呼びかける看板
    (重茂漁協提供)

東日本大震災の津波の色が黒かったのは、海底の堆積物が津波のエネルギーによって巻き上げられたからだといわれます。重茂に押し寄せた津波はその海が海底まで含めてきれいだということを証明し、結果的に重茂ブランドの価値も高めたのですが、同時に大きな被害をもたらしました。重茂地域では、死者、行方不明者が50名に上り、漁師の家も約100戸が流されました。人口約1600人(当時)ほどの地域としては甚大な被害だったといえます。

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