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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第22回岩手県株式会社國洋

スルメイカの不漁にも負けずに打ち続ける「次の一手」

「お電話ありがとうございます。『イカのコクヨー』です」

秋鮭やカズノコ、乾燥オキアミなど、イカ以外の加工品も扱っている岩手県大船渡市の國洋ですが、事務所の電話応対からも分かるようにイカを前面に押し出しています。駐車場に停まっている従業員用の送迎バスにも「イカのコクヨー」の文字。加工品目の約6割を占めるというスルメイカへの強いこだわりが感じられます。

▲ 会社を取り巻く状況を語る営業部長の尾﨑義和さん

▲ 会社を取り巻く状況を語る営業部長の尾﨑義和さん

「1980年の創業以降、イカそうめんやイカの珍味、イカの唐揚げなどを手がけてきた当社は、北海道から九州まで、国内で水揚げされたスルメイカを使用していることを強みとしてきました。しかし来年(2017年)はこれまでと違うことをしないといけないな、と考えています」(國洋・営業部長の尾﨑義和さん)

同社の悩みの種は、国産スルメイカの不漁です。漁業情報サービスセンター(JAFIC)の水産物流調査によれば、2016年の1月から11月までのスルメイカ(生鮮品)の水揚量は2万1820トンで、前年同時期の4万9238トンの半分にも満たない数字。記録的な大不漁に見舞われて、原料が「買えない」という事態に陥っているのです。

「1キログラムあたり200円だったスルメイカが今年は1000円に。店頭価格は大きく変わらないので、加工業者としては手が出せません。今年(2016年)は冷凍保管している原料で対応できていますが、来年は加工する国産スルメイカがないという状況なのです」(尾﨑さん)

原料がなくては加工業者は何も作ることができません。国内産であることを強みとしてきた國洋は、スルメイカの大不漁により正念場に立たされることになったのです。

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