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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第23回岩手県森下水産株式会社

仕入れから加工までの「地産のストーリー」が「戻る場所」を作る

最初の波とは明らかに違う。従業員の避難誘導後、全員が避難したことを確認した6人は、異変を察してその場から逃げることを決断しました。

▲ 震災後の販路回復の道を模索する森下水産の森下幸祐さん

▲ 震災後の販路回復の道を模索する森下水産の森下幸祐さん

「津波の第1波は川を遡上する程度のものでしたが、第2波は比べ物にならないくらいに大きかった。いつもなら工場から見える下流の橋が、津波で見えなくなっていました」(森下水産専務の森下幸祐さん、以下「」内同)

▲ 森下さんが撮影した津波の様子

▲ 森下さんが撮影した津波の様子

大船渡湾へと注ぐ盛川(さかりがわ)河口付近で観測された津波の高さは9.6メートル。その場所にかかる川口橋が津波で見えなくなる様子を1キロほど上流から確認していた森下さんは、川を遡上する津波に追われながら無我夢中でカメラのシャッターを切り続けました。

「その日の夕方には避難所にたどり着いて自分たちは無事でしたが、水が引いた後に工場に戻ると、建物の骨組みしか残っていませんでした。本社横の第2工場は購入してまだ1カ月ほどしか経っていなかった。これからどのように使おうかと、まさに図面を引いているところだったのです。他にも営業冷蔵庫や保管していた原料などがありましたが、すべて津波でダメになってしまいました」

失ったのは工場だけではありません。森下さん個人も津波に大切なものを奪われました。自宅は流され、父親も行方不明のまま見つかっていないのです。

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