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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第36回宮城県盛信冷凍庫株式会社

休業中も従業員に給与支給していた「石巻の冷蔵庫」

東日本大震災で甚大な被害に遭った東北の水産加工業者の中には、従業員をいったん解雇して失業給付を受けてもらい、工場が再開してから再雇用をする形をとった会社も少なくありませんでした。しかし宮城県石巻市の盛信冷凍庫では、2012年10月に工場が再開するまでの1年半もの間、売り上げが立たない中で従業員に給料を払い続けていたのだそうです。社長の臼井泰文さんはなぜ、そのような決断をしたのでしょうか。

▲ 震災後、工場再開の目処が立たない中でも雇用を維持した臼井さん

▲ 震災後、工場再開の目処が立たない中でも
雇用を維持した臼井さん

「当社は冷凍冷蔵業の傍ら水産加工業にも取り組んでいますが、社員数は30人と多くありません。その代わり、どちらの業務もマルチにこなしてもらっているように一人ひとりのスキルは高い。彼らを解雇してしまうと、休業中に別の会社に再就職してしまう可能性があります。それは従業員個々のスキルに支えられているうちにとっては死活問題です。彼らを取られたくないという気持ちで雇用し続けました」(臼井泰文さん、以下同)

従業員を雇い続けたいと思っても、売り上げがない中で継続的に給料を払い続けられる会社はそうそうありません。ただ盛信冷凍庫の場合は、会社にそれだけの体力が残っていたことと、少数精鋭のため従業員の数が多くなかったことが幸いしました。

「人がたくさんいるよりも少数でもスキルの高い人がいてくれたほうがいいので、業界水準よりも高い待遇を設けています。うちは定年以外の理由で辞める人がほとんどいませんし、定年後も元気な方は再雇用制度で70歳まで働いていますよ」

「人は宝」とはよく言われますが、それを実践している盛信冷凍庫の工場再開時には、震災前と変わらないメンバーが顔を揃えたのだそうです。

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