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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第43回岩手県株式会社あんしん生活

父の作業場は、「陸前高田のため」に

いくつになっても、ずっと働き続けられる場所を提供したい――。

岩手県陸前高田市の「あんしん生活」は、社長の津田信子さんのそんな思いから生まれました。

▲ あんしん生活社長の津田信子さん

▲ あんしん生活社長の津田信子さん

「私の父はもともと船乗りでしたが、船をおりてからワカメやホタテの養殖をしていました。高齢のため海の仕事はやめることにしましたが、それでも働く意欲があり、これまで使っていた陸の作業場を有効活用する形で、地域の年配の方たちも一緒に働ける場所を作りました。当時の私は、『終身雇用という形で、皆さんが少しでも収入を得られる場所があったらいいな』と思っていただけで、綿密な計画などは一切立てていませんでした」(津田信子さん、以下同)

年齢に関係なく働き続けたいという人のために、津田さんは2007年から“働く場所作り”の活動を開始しました。しかし、受注実績がなく、高齢者中心の所帯であったことから、じゅうぶんな仕事を確保することができませんでした。

「状況を何とか改善したいと思い、陸前高田市役所、大船渡ハローワークなどに相談しましたら、『NPO法人(特定非営利活動法人)を立ち上げたらいいんじゃないか』と提案されました。その準備を進めるうちに、地元の食品加工会社の社長さんが私の活動に賛同してくれて、かき揚げ加工やゴボウの千切り加工、イカの輪切り加工といった仕事を発注してくれるようになりました。その会社からは、揚げ物をつくるフライヤーも提供してもらい、そこからやっと少しずつ安定してきました」

2010年11月にNPO法人の設立を申請。そして2011年2月5日にはNPO法人の認可も無事におり、津田さんの想いはようやく形になろうとしていました。その道をさえぎったのが、1カ月後の東日本大震災でした。

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