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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第60回宮城県株式会社海祥

添加物を使わずに素材を生かす独自技術を開発。
「安心・安全」を追及した物づくり

▲ 代表取締役の大友史祥さん

▲ 代表取締役の大友史祥さん

真新しい工場内では、近海でとれたアミが加工され、量販店向けに個包装する作業が行われていました。
宮城県名取市閖上地区の水産加工団地の一角に、2017年7月に旧工場の3倍にあたる敷地面積と2倍の生産能力を擁する新工場を設立、新たなスタートを切った株式会社海祥。東日本大震災で被災する以前は、仙台市内に本社工場、塩釜に第二工場を所有し、しらす、ちりめん、佃煮、いわしの丸干し、干物類などをはじめとした商品を生産、量販店ほかへ卸売販売をしていました。

代表取締役の大友史祥(ふみよし)さんは、もともと大学では物理学系を専攻、東京で働いていた商社マン。仙台にいた父親が病気になり、地元に戻り大手量販店勤務などを経て、1994年に起業。仙台市宮城野区の10坪程度の会社からスタートさせたそうです。

「昔から水産加工業の盛んだったこの地域では後発メーカーですから、作る側の発想よりも、消費者目線で物づくりをするメーカーになろうと思いました。量販店での経験がいきたのかもしれません。当時、まだ東北地域ではシラスの加工業者はなかったのですが、折からの健康ブームで、カルシウムをはじめとした栄養豊富なシラスや小魚の加工品は、ニーズが必ずあると思いました」(大友史祥さん、以下「」内同)

その後順調に業績を伸ばした同社ですが、東日本大震災で被災、塩釜工場は津波をかぶって使用不能に。震災後、塩釜工場の機械をメンテナンスし、仙台市の工場に運び稼働を続けたものの、手狭になり思うような生産ができず悩んでいたという大友さん。

▲ 取材した11月下旬は、お正月の量販店向けにお正月用商材の製造中でした

▲ 取材した11月下旬は、お正月の量販店向けに
お正月用商材の製造中でした

そんなとき、名取市から現在の工場が建つ水産加工団地への誘致話が。会社の将来を見据え、HACCP認証取得も考えていた同社は、従来の工場を増築、改築するよりも原料の仕入れから生産、流通までを一体化できる拠点をつくり、質の高い商品づくりをめざすという方針を固め、新工場建設、移転を決めました。

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