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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第81回宮城県株式会社サンフーズ気仙沼

元仲買人の工場長、
アルコール凍結で鮮度にこだわる

東日本震災では多くの人が仕事を失いました。サンフーズ気仙沼(宮城県気仙沼市)の工場長、昆野陽さんもその一人です。

 2013年に工場長代理としてサンフーズ気仙沼に入社した昆野陽さん

▲ 2013年に工場長代理としてサンフーズ気仙沼に入社した
昆野陽さん

「震災前は気仙沼で水産物のブローカー(仲買人)の仕事をしていました。船で運ばれてきた魚を買い付けて、水産加工会社などに売る仕事です。私は主にサンマを取り扱っていました。しかしブローカーという仕事は、手元の在庫が常に余っている状態でないと成り立ちません。震災で漁船が港に入ってこなくなり、仕事が途切れてしまったので、気仙沼のブローカーたちは廃業するしかありませんでした。私もこれからどうしようかと考えていたところ、同じ気仙沼市内で水産加工業を営む株式会社阿部長商店(サンフーズ気仙沼の親会社で「企業紹介28 回」に掲載)の社長から『うちに来ないか』と声をかけてもらったのです」(昆野陽さん、以下同)

日本有数の水揚げ量を誇る気仙沼漁港を中心に、28 歳の時から15 年間、ブローカー業を営んできた昆野さんにとっては、顔なじみの人ばかり。会社に溶け込むのに時間はかかりませんでしたが、同じ水産業界でも工場の中と外とでは仕事がまるで異なります。工場で働いたことのない昆野さんは、機械の使い方を知らず、レトルト加工に関する知識も持っていませんでした。文字通りゼロからの出発だったのです。

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