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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第82回宮城県株式会社佐々直

100年の伝統を、次の100年に着実に受け継いでいく

代々、笹蒲鉾など蒲鉾製品を取り扱っている株式会社佐々直。大正5年に名取市閖上(ゆりあげ)の地で創業し、一昨年、100周年を迎えた老舗です。実は、佐々直の蒲鉾作りの歴史は、さらに古くまで溯ります。もともと慶応年間からずっと鮮魚を扱ってきたそうですが、明治23年頃、トイタ網漁法で大量に収穫されたヒラメの保存をするために魚を練って焼くことを始めたのがそのルーツ。当時の製法を復刻して製造している「手のひら蒲鉾」は、会社のシンボルです。

「手のひら蒲鉾という名前は、手で叩いて伸ばして作るから、とか、手のひらのような形だから、など由来は諸説あります。郷土史《閖上風土記》にも”手のひらかま”の名前が残っており、今の笹蒲鉾の前身という説もあるんです」(株式会社佐々直 専務取締役 佐々木市哉氏、以下「 」内同)

  • 専務取締役の佐々木市哉さん

    ▲ 専務取締役の佐々木市哉さん

  • 会社のシンボル 手のひら蒲鉾

    ▲ 会社のシンボル 手のひら蒲鉾

手のひら蒲鉾を始め、佐々直の製品のこだわりは「魚本来の旨み」と「味のキレ」。魚本来の旨みを生かすため、原料を吟味し、調味料や水は可能な限り最小限に抑えます。また人工的な調味料を極力使わずに、砂糖、塩、酒、みりんなど、昔からある「根源的な調味料」で味を調えることで、すっきりしたキレの良い味を作り出しているのです。

「食べた時に、先味、中味、後味があるでしょう。ウチでは、特に後味を残さないことを心がけています。もちろん旨みは大事にしてるし、舌に残る味、響きが強い味も満足感はあるかもしれないけれど、もう1枚食べたいとは思ってもらえないと思うのです。後味を残さないことで、毎日でも食べたくなるような、すっきり感、キレ味が出るんです」

試食に出していただいた出来立ての笹蒲鉾

▲ 試食に出していただいた出来立ての笹蒲鉾

実際に佐々直の製品をいただいてみると、口に含んだ時は豊かなまろやかさが広がりますが、食べ終えた時にすっと味が消え、口の中に雑味やトガリが残りません。そのため繊細さや上品さ、非常に軽やかな印象を受けました。

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