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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第83回福島県中澤水産有限会社

アナゴ加工機で5倍速。
常磐モノを信じて待つ「風評被害がなくなる日」

日本百景の一つに数えられる福島県相馬市の名勝、松川浦のほとりに工場を構える中澤水産。今年から、ようやくコウナゴ、シラスの天日干しを再開するそうです。

「うちは震災以前、前浜で獲れるコウナゴやシラスを天日干しにしていました。原発事故以降は自主規制していて乾燥機で干していましたが、放射線検査を3回行った結果、すべて問題がなかったので、今年から天日干しを再開することにしました」
窓を開けると松川浦から心地よい風が吹き抜ける事務所でそう答えるのは、中澤水産専務取締役の中澤正英さん(以下「」内同)。同社が設立された昭和50年頃、中澤さんは中学生でしたが、小魚の天日干しはその頃から行われていた基幹商品です。

  • 大学卒業後、中澤水産で働きだして30 年ほどになる中澤正英さん

    ▲ 大学卒業後、中澤水産で働きだして30年ほどになる
    中澤正英さん

  • 松川浦を望むこの場所で天日干しが行われる

    ▲ 松川浦を望むこの場所で天日干しが行われる

中澤水産を創業した中澤さんの祖父、正文さんは、もともと観光バスの運転手でした。運転手を辞めて勤め先の東京から地元に戻り、この会社を立ち上げたのですが、当初は加工の仕事をしておらず、市場で仕入れた魚を持って電車で仙台まで売りに出掛けていたそうです。

「祖父の後を、父(中澤正邦社長)が会社を引き継ぎました。父の弟が東京の築地で働いていたこともあって、トラックにヒラメやカレイ、アイナメなどのいわゆる高級魚を積んで築地まで運ぶようになりました。
当時はまだ高速道路が完成していなかったので、片道8時間もかかっていましたけどね」

交通の発達により事業を広げてきた中澤水産ですが、東日本大震災以降は福島第一原発事故の影響に悩まされることになります。

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