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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第103回宮城県株式会社 二印大島水産

真夜中11時半の事業継続宣言から8年、新製品でブランク埋める

「明日からみんな散り散りになりますけど、会社のほうはどうなるんですか?」

あまりの寒さで寝ることもできず、避難所のストーブの前で一緒に暖を取っていた従業員を代表し、統括部長の小山光宏さんからそう聞かれた二印大島水産(宮城県気仙沼市)社長の大島忠俊さんは、迷うことなくこう答えました。

「やるよ」

2011年3月11日、日付も変わろうとしていた午後11時半ごろのことでした。夜は深まっているというのに、街は暗くなりませんでした。赤く燃え上がる火の手が、二印大島水産の工場の近くまで迫っている様子が見えました。

二印大島水産社長の大島忠俊さん

▲ 二印大島水産社長の大島忠俊さん

「ちょうど風向きが変わったので、延焼はないだろうと思いました。とはいえ周りが燃えているので安心はできませんでしたけどね」(二印大島水産社長の大島忠俊さん)

二印大島水産では震災当時、気仙沼市弁天町内にある4つの工場に、110人ほどの従業員が勤めていました。地震が発生した後、従業員は統括部長の小山さんの的確な判断により高台の気仙沼中学校に避難して無事でしたが、工場はすべて津波にのみこまれてしまいました。

「翌朝、本社工場のほうを見ると、建物が残っているのが確認できましたが、中はダメになっているだろうなと思いました」(大島さん)

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