復興水産加工業 販路回復推進センター

 

販路回復・助成事業・アドバイザー 相談の申し込み

企業紹介企業紹介

企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第114回福島県東北水産加工業協同組合

作り続ける黒ノリは国産限定

東北の被災地では、津波被害により工場を失った会社の分まで生産を請け負い、製品の供給を続けた水産加工業者も少なくありません。福島県相馬市の東北水産加工業協同組合もその一つ。会社法人とは異なる組織形態ですが、ノリの生産業者として1965年(昭和40年)の発足以降、旅館などに卸す業務用の味付けのりを中心に黒ノリの加工を手がけてきました。

組合長の但野建治さん。父親は発足時の組合員だった

▲ 組合長の但野建治さん。父親は発足時の組合員だった

「宮城や岩手では、東日本大震災の津波で工場が流された同業者も多くありました。そうした被災企業の中には、自社工場を新しく建て直すよりも外部に生産を委託したほうがいいと判断したところもあり、津波被害のなかった当組合への委託生産の注文が増えました。今もその注文が継続しています」(東北水産加工業協同組合・代表理事組合長の但野建治さん、以下「」内同)

旅館の朝食用向けに需要の多い味付けのり

▲ 旅館の朝食用向けに需要の多い味付けのり

東北水産加工業協同組合はもともと、地元相馬の潟湖・松川浦でノリの養殖を営む生産業者らの共同出資により、ノリの生産量を増やすための加工施設を作ったことが始まりです。組合員はノリの販売業者で、現在は15人ほど。同組合は生産したノリを組合員に卸し、組合員は自分たちの持つ販売ルートに乗せます。

「組合発足当初の昭和40年代は松川浦の黒ノリを扱っていましたが、昭和50年代後半には黒ノリが取れなくなってしまったんです。黒ノリに代わって繁殖したのがアオサです。外から持ってきたアサリの稚貝にアオサの胞子が付いていて、それが繁殖して黒ノリが淘汰されたと言われています。現在は全国各地から黒ノリ原料を取り寄せて、味付けのりや焼きのりなどに加工しています」

昨今は海外からの輸入ノリを扱う業者も増えていますが、東北水産加工業協同組合で扱うノリは国産限定。宮城県内だけでなく、瀬戸内地方のものも多いといいます。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
TOP