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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第118回福島県味の浜藤株式会社

伝統的な漬魚と、新しい時代にマッチした商品で愛され続ける100年企業へ

味の浜藤の創業は1925年。創業者の森口二三さんが福岡県から上京し、東京では珍しいサラシ鯨を百貨店に納める商いを始めたのが原点です。その後、1970年に札幌工場、1990年にはいわき工場、1998年にはいわき第二工場を設立。このいわき工場、いわき第二工場が現在の「味の浜藤株式会社 小名浜ファクトリー」の前身となります。小名浜ファクトリーでは、味の浜藤の代名詞とも言える西京漬などの漬魚を主に製造しています。

味の浜藤株式会社 小名浜ファクトリー 事業部長 比佐直也さん

▲ 味の浜藤株式会社 小名浜ファクトリー
事業部長 比佐直也さん

創業から90年以上の歴史を持つ味の浜藤ですが、現在の基盤を作り上げたのは、現会長である森口一さん。企業理念である「豊かな味を創り、健康で明るい食生活に貢献する」を実践すべく、化学調味料や保存料を一切使用しない方向に切り換えました。

「化学調味料や保存料は、20数年間使っていません。それらを使用しないと、調味にも工夫が必要だし、コストも手間も莫大です。でもお客様の健康には変えられませんし、食品の安全性が問題になった時でも、うちは大丈夫と自信を持って言えるのは嬉しいです」(味の浜藤株式会社 小名浜ファクトリー 事業部長 比佐直也さん。以下()内同)

味の浜藤では化学調味料や保存料だけではなく、原材料にも強いこだわりを持っています。例えば銀鱈は、カナダの特定のメーカーのものを中心に購入しています。

「カナダのメーカーにこだわっているのは、そのメーカーの船に乗っているテクニシャンの腕が良いからです。テクニシャンと言うのは漁の後、凍結などの処理をする人のことです。良いテクニシャンが扱ったものは、処理が早いので鮮度も良く、凍結もきれいで、身割れや打ち身もなく、他の物と身質が全然違います」

他にも、魚を手で三枚におろす、可食部分を増やすため大きな骨は取り除く、魚臭の強い原料には日本酒を振りかけ臭みを消す、魚種によって塩の振り方を変えるなど、まるで料理人のような心配りをしながら製品を製造しており、見学に来たバイヤーに驚かれることもしばしば。殺菌効果を高めるため、1枚1枚手で笹を巻く「笹巻き」など見た目が良い製品も多く、百貨店やギフト販売などで高く評価されています。

銀鱈西京漬はモンドセレクションの最高金賞を受賞

▲ 銀鱈西京漬はモンドセレクションの最高金賞を受賞

「品質にこだわり、手間暇がかかっている分どうしても価格は高くなります。お客様にはこの価格になる理由を納得していただいた上でお選びいただきたいので、私たちの製品に対する思いをしっかりとお伝えできるよう新しく入った販売員には、ほぼ全員、この小名浜ファクトリーに研修に来て、どんな工程で作られているのか実際に体験してもらっています」

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