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セミナーレポート「安心・安全なモノ作りについて」

講師
仙台商工会議所 震災復興販路回復・拡大支援事業
コーディネーター
遠藤 光好

安心・安全に関する基準や取り組みについて

食品製造においては「安心・安全」なモノ作りが重要課題である。事故後の回収コスト、長年の信用喪失の痛手は計り知れないものであり、事前の取組への投資が有効と言える。今回はその事前の取組について、安心・安全に関する基準等の紹介を行う。

① JAS法「農林物資の規格化等に関する法律」のこと(農林水産省、消費者庁)
JAS=Japanese Agricultural Standard(=日本農林規格)

② 食品衛生法 食品の安全確保のための規則(厚生労働省)

対象:医薬品・医薬部外品を除いた「すべての飲食物」

  • ・食品、添加物の基準、表示、検査等の原則を定める
     ⇒チルド品は10度で流通されるため、検査をするとき5度で保存した場合と菌の繁殖が変わってくる。そのため実情に適した10度で検査する方が後のリスク回避に繋がる。
  • ・厚生労働大臣は、今まで食べてこられなかった食材や製法などで作られた新開発商品について安全性の確証が取れるまで、暫定的販売禁止措置を取ることが出来る
  • ・ポジティブリスト制度:全ての農薬等対し0.01ppmを越えて残留する食品について原則販売禁止する制度
  • ・輸入食品の届出:輸入の都度、食品等輸入届出書の提出
  • ・違反食品の回収:保健所検査での違反食品については回収・廃棄
     ⇒藤崎百貨店ではラベル貼付型の賞味期限表示は間違いが起こりやすいため、商品のパッケージに印字している商品しか取引せず、売上よりもリスク回避を優先している

③ JGAP 食の安全や環境保全に取り組む農場に与えられる認証(日本GAP協会)
JGAP=Japan Good Agricultural Practice(日本の良い農業のやり方)

  • ・食品事故などの問題を農場がおこさないように未然に防ぐ農場管理手法
  • ・管理基準:120以上の基準項目があり、農薬・肥料・水・土・放射能等の管理が必要
     ⇒農場で作ったものに対して作り方を決めてその通り作ったものにだけ与えられる。高島屋横浜店の「高島屋ファーム」は有機野菜に特化することで、横浜にある百貨店の中でも差別化生産現場では自分の農場は有機野菜を作っても隣が農薬を使っていたら残留農薬が検出されるため、点でなく面で行う必要がある

④ ISO 国家間に共通な標準を地峡することによって世界の貿易を促進する
ISO=International Organization for Standardization(国際標準化機構)

・ISO規格を解釈し、自社にあったシステムを作ることが重要
(ISO規格の要求事項→規格を理解し自社に置き換えて文書化
→自社のISOマニュアル作成・活用PDCA)
PDCA:Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)

⑤ GFSI 食のサプライチェーン全体の食品安全向上に、国、業界を越えて取り組む
GFSI= Global Food Safety Initiative(世界食品安全イニシアチブ)

⑥ HACCP 世界的にも推奨されている食品の衛生管理手法(コーデックス委員会)
HACCP=Hazard Analysis and Critical Control Point

食品の製造工程の様々な段階で発生する可能性のある危害を予め分析し、その結果に基づいて、製造工程のどの段階でどのような対策を講じればより安全な製品を得ることができるかという重要管理点を定め、これを連続的に監視することにより製品の安全を確保する手法

その他

※セミナーの内容および講師の所属・役職等は記事公開当時のものです。