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復興に向けた取組経過報告(ど真ん中・おおつち協同組合)

平成27年11月28日に『ど真ん中・おおつち協同組合』による「復興に向けた取組経過報告」が岩手県上閉伊郡大槌町の中央公民館で行われましたので報告します。

会場には多くの関係者が集まり、これまでの取組の経過報告の後には、意見交換会や試食会が行われました。

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◆ど真ん中・おおつち協同組合とは・・・

平成23年8月、芳賀鮮魚店・有限会社浦田商店・株式会社ナカショク・小豆嶋漁業株式会社の4事業者が大槌町の水産加工業復興を目指して任意団体『立ち上がれ!ど真ん中・おおつち』を設立し、仮設作業所で共同で秋刀魚の出荷、新巻鮭の製造に着手しました。その後、平成24年3月に『ど真ん中・おおつち協同組合』を設立。4業者が生産施設を順次復旧し、現在では、新商品開発による新規納入先も開拓し、復興に向けて一生懸命取り組んでいるところです。
(ど真ん中・おおつち協同組合ホームページ:http://www.domannaka.com/

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◆商品開発について・・・

現在、『ど真ん中・おおつち協同組合』で取り扱っている水産加工品は58アイテム。そのうち、震災後に開発されて商品は36アイテムにもなります。

特に、近年力を入れている商品は、米飯事業で、磁場を発生して凍結させる技術を利用した冷凍で長期保管のできる寿司やパエリア作りを行っているとのこと。

また、大槌の代名詞ともいえる鮭を使った商品作りも行ってお り、鮭は加工次第で多くのものに使えるということでたんぱくな鮭のうまみを引き出した

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ソーセージやペースト状にしたリエット等も開発しているとのこと。

新商品を作製した時には、通販にて購入して頂いた方にサンプルを同封し、試食アンケートも実施しており、お客様の声を取り入れた商品づくりを心がけているとのこと。

新商品のアイディアは、それぞれの事業者の発想だけでなく、納入先からの開発要請や料理人からの提案等も取り入れ、これまでの商品開発に活かされ、現在の商品が開発されているとのこと。

◆復興状況・・・
設立当初やる気・ノウハウはあります、資金がありません
現  在やる気・ノウハウ・開発環境・販路はあります、
増産する工場用地・施設整備資金・人手がたりません
 震災前直近
 4事業者年間売上541百万円650百万円
 4事業者雇用者数70人63人
 4事業者冷蔵保管庫容量2,500トン600トン

売上は戻っていますが、課題として営業利益が回復しないことが挙げられるとのこと。

理由としては、原料の高騰、輸送費等経費の高騰、原料・製品保管庫の容量不足、工場規模の縮小・人手不足による工場稼働率の低下、業態転換によるコスト増などが挙げられるとのこと。

◆今後の展開について・・・

生産目標は年間約6.5億円の生産高を300%UPの年間20億円にすることとしています。

大口の引合があるにもかかわらず、人手不足等の理由からそれらを断らなければならない 状態にあり、今後は、内陸での人材獲得を目指して内陸に工場を建設する

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予定。

新巻鮭発祥の地としての大槌ブランド力の向上による観光客の誘致も目指す。

そのためのブランド像として、

  • 大槌産の鮭をメインとした水産加工品の創出
  • 新巻鮭のように長くお客様に愛される水産加工品の創出
  • 世界に販売できる水産加工品の創出
の3点を掲げ、様々なアイディアとノウハウを活かした商品作りに取り組み、新商標登録も出願中。

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◆感想・・・

復興のために何が課題となっていて何をするべきなのかといった分析も細かく行われており、また、関係者の方々からの貴重な意見も多く挙げられ、有意義な報告会になったと思います。

このような機会は、事業者の皆様にとって大変貴重な機会だ と思います。 是非、このような機会を多く行って頂きたいと感じま

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した。

今回の報告会に参加し、被災地の方々の復興に向けた想いの強さや一生懸命さを肌で感じることができました。

開発商品の試食会では、どの商品もとてもおいしく、大槌に立ち寄った際にはぜひ商品を手にとって食べてみてください。

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