復興水産加工業 販路回復推進センター

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特集レポート 最先端技術で省人、省エネ化!!

パソコン一つですべてを管理!
    最先端の全自動冷蔵庫!

宮城県石巻市内の水産加工業者55社で構成している石巻市水産加工業協同組合。

事業の内容は、製氷製造販売が中心で水産加工業者、鮮魚出荷業者及び漁船へ販売しています。また、組合員が購入した原魚、製品の冷蔵保管も行っています。同組合の導入している冷蔵保管施設は、最先端の技術によって作られた全自動冷蔵庫になっています。この全自動冷蔵庫はパソコン一つですべての荷物を管理できます。また、同組合では長時間高鮮度を保てる氷の製造を行い、そのための製氷施設も導入し販路拡大に向けて 使用しているところです。

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今回は、これらの設備を導入したことによる効果について取材してきました。

今回はその着想と商品開発のポイントを伺います。


星 晴之さん
取材対応者の紹介・・・
石巻市水産加工業協同組合の冷蔵保管事業において、入出庫管理を担当していらっしゃいます。入出庫が多く忙しい時期にも仕事をきっちりこなす堅実家です。現在、星課長が急用で休んでも対応出来る人材を育成中です。

石巻市水産加工業協同組合
〒986-0022 宮城県石巻市魚町1丁目7-3
TEL:0225-22-4136
FAX: 0225-96-1452

石巻市水産加工業協同組合の全自動冷蔵庫
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石巻市水産加工業協同組合の冷蔵庫の保管能力は、200パレットで約2,000tとなっています。さば・いわし・たらこ等を中心に、前浜に水揚げされた水産物や組合の会員の製品等を保管しています。

入庫方法は、1m四方の入り口に荷物を置き、ベルトコンベアーでラップ巻き機まで運びます。ラップ巻き機では、荷崩れが起こらないように、荷物が自動でラップに包装されます。その後、ローラーで冷蔵庫内に運ばれ入庫します。その際に、管理データとして、パソコンに荷主、個数、品名等のロット番号を入力し管理します。出庫は、ロット番号を入力することにより自動で出庫されます。

全自動冷蔵庫のメリット①
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省エネ・・・

入庫口が1m四方のため、外気を受けにくくなっ ていて、保冷温度の-35℃前後を保つことができ 省エネに繋がっています。昨年の電気代が約35 %上がったにもかかわらず、トータルで15%の減少というデータも得られています。

省人化・・・

入庫口が限られている、パソコン管理ができている等の理由から、入出庫作業が1人で対応可能です。現在7割程は1人で対応することが可能で、これまで、2人で対応していたことから機械化することにより省人化が可能となりました。

全自動冷蔵庫のメリット②
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管理体制のミス軽減・・・

これまで、フォークリフト等での入庫を行う 場合、入庫管理を人的に行った後、コンピュ ーター管理を行っていましたが、全自動冷蔵庫では、最初から全てコンピューター管理を行うことにより、入力時にロット入力ミスをしない限り、入出庫ミスをしにくい厳しいロット管理が可能となります。

作業効率の向上・・・

従来の冷蔵庫でも、フォークリフト等での入庫を行うことによりスムーズに行うことが可能でしたが、全自動冷蔵庫では、最初から自動でラップ包装・入庫処理ができることから今までよりも入庫のスピードが速い場合があります。

全自動冷蔵庫のデメリット

上記のように全自動冷蔵庫には多くのメリットがあります。しかし、デメリットも存在します。

・全自動のため電気が停止すると何もできない・・・

パソコン一つで簡単に管理できる全自動冷蔵庫ですが、万が一、停電等の事態が発生し電気が止まると何もできなくなってしまいます。

・入庫口の大きさに制限があるため大きい荷物が入らない・・・

入り口は1m四方となっているためにそれ以上に 大きい荷物を入れることができません。

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・出庫の際に手間がかかることも・・・

入庫の際には自動でラップが巻かれますが、出庫 の際にはそのラップを外さないといけません。

☆デメリットの対策が出来ればメリットのほうが多いことは一目瞭然!
販路の拡大に向けて
◎経費の削減

全自動冷蔵庫のメリットで紹介したように、導入のメリットとして省人化・省エネが挙げられます。これらのメリットは、冷蔵庫の運営経費の削減に繋がります。削減できた経費は販路拡大に必要な資金にすることができます。また、ミスの軽減や作業効率の向上は時間という部分でも販路の拡大への取組に当てられます。

◎新たな取組

同組合は新たな取組として株式会社昭和冷凍プラントが開発した低酸素氷の導入を行いました。長時間高鮮度を保つことができるため、高鮮度商品としてお客様にアピールできることはもちろんのこと、これまでは高鮮度のまま運ぶことのできなった遠隔地へ向けた出荷も可能となり、販路の拡大に繋がっています。

長時間高鮮度を保つ氷

高鮮度を保つ氷は、通常、水の中に含まれる13~14%の酸素濃度を、窒素を充填することによって窒素濃度を上げ、1%まで減らした氷です。魚を梱包する際に使用すると、魚周辺の酸素濃度が低下します。この氷を使うと、従来の氷の倍程度(4~5日間)の鮮度保持が可能となっています。

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低酸素氷の製氷機器導入は、組合 員からの要望があったため、昨年の 11月に導入されました。同組合で の低酸素氷の利用は、地域内での鮮 度保持を主としていますが、業務用 として地方に鮮魚を運送する際にも利用することができます。

感 想

今回の取材は省エネ・省人化を通しての経費削減とそれによる販路拡大の取組について取材を行いましたがいかがでしたでしょうか。

最新式の全自動冷蔵庫は、たくさんのメリットがあることがわかりました。省エネ・省人化は、水産加工業にとって重要なテーマでありますのでぜひ参考にしていただけたらと思います。また、販路拡大への新たな取組として氷に目をつけたという点も面白いと思いました。

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