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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

鮭フレーク用の新機械を導入して価格競争力を強化

2013年、かつてと同じ場所に太洋産業の新工場が完成しました。
社員も大船渡に戻り、2年越しでの再出発となりましたが、その船出は決して順風満帆とはいえませんでした。待機状態だったパート従業員の多くは、高齢のため引退したり内陸部に移り住んだりしたため、従業員の数は震災前の79人から32人にまで減少。外国人研修生5名が加わりましたが、地元の人材がなかなか集まらずに人手不足に陥ったのです。

このことが、大船渡工場の主力製品である鮭フレークの販路回復を遅らせる要因となりました。工場長の相原勉さんが解説します。

「鮭フレークの製造では、原料を切ったり、身をほぐしたりという作業に人手がかかります。従来、25人で回していた鮭フレークの製造ラインを、震災後は12人で回さなくてはなりませんでした。作業の一部を外注することで何とか生産体制は整いましたが、その外注分が製造コストとして跳ね返り、製品の価格競争力が低下してしまったのです」

大船渡工場長の相原勉さん

▲大船渡工場長の相原勉さん

このままでは価格競争力で他社に負けてしまう――。
そこで同社が昨年導入したのが、原料の鮭をカットしたり部位ごとに分けたりする機械でした。これにより少人数で製造ラインを回すことが可能になったのです。昨年の鮭フレークの生産量は340トン。過去10年間のピークである700トンの半分弱ですが、それでも震災後としては最高の生産量で、今年はさらに数字を伸ばす予定です。製品の価格競争力が強まったことで、同社は鮭フレークの販路拡大を狙います。

  • 鮭をカットする新しい機械を導入

    ▲鮭をカットする新しい機械を導入

  • 瓶詰された鮭フレークは大船渡工場から出荷される

    ▲瓶詰された鮭フレークは大船渡工場から出荷される

「震災前はCGCグループのPOSランキングで5位以内に入ることもありましたが、震災後は圏外に消えてしまい、昨年ようやく44位まで順位を戻しました。今後は鮭フレークの生産だけでなく、北海道で生産したものを大船渡に運んで、本州の物流拠点としてもやっていきたいですね」(相原さん)

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