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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第107回宮城県カネヒデ吉田商店

サメの専門業者が「サメ以外の目利き」を
磨くようになった理由

橋脚間の長さは297メートルと東日本最長を誇る気仙沼大島大橋(大島側から撮影)

▲ 橋脚間の長さは297メートルと東日本最長を誇る
気仙沼大島大橋(大島側から撮影)

2019年4月7日、東北最大の離島・大島と本土を結ぶ気仙沼大島大橋が開通しました。いまだ至るところで工事が続く宮城県気仙沼市内ですが、街の姿は少しずつ新しくなっています。

「サメの街」としても知られる気仙沼で、1961年(昭和36年)からサメの加工業を営むカネヒデ吉田商店。同じサメ加工でも、時代とともに事業形態は少しずつ変わっているようです。

カネヒデ吉田商店創業者の吉田秀雄さんの孫にあたる吉田健秀さん

▲ カネヒデ吉田商店創業者の吉田秀雄さんの孫にあたる
吉田健秀さん

「かつてはサメ肉屋さんからフカヒレを買って天日干し加工をしていましたが、震災後は天日干し加工をやめて、市場でサメを買い付け、フカヒレと肉、それぞれ一次加工のみをして、加工業者に出荷しています」(カネヒデ吉田商店取締役の吉田健秀さん、以下「」内同)

気仙沼港には年間を通してサメが揚がりますが、フカヒレの天日干し加工は低温低湿の冬しかできないのだそうです。春や夏に買った原料の購入資金を回収できるのが約半年先になるため、会社の資金に余裕がないとできない事業。ここ数年で、周辺環境も変わりました。

「中国でいわゆる『ぜいたく禁止令』が始まり、フカヒレの需要が激減しました。フカヒレの天日干しは職人が手間暇かけておこないますが、そのための人員も不足しているので諦めざるを得ませんでした」

震災前、家族(吉田さんと吉田さんの両親)以外に雇っていた従業員は2人いましたが、現在は1人。この規模だと、1日10本ほどのサメを買えば、一次加工だけでも十分な仕事量になるといいます。

サメの解体作業がおこなわれるカネヒデ吉田商店の加工場

▲ サメの解体作業がおこなわれるカネヒデ吉田商店の加工場

「今年で68歳になる社長の父も貴重な労働力で、まだまだ工場で働いてもらっていますよ(笑)。一次加工処理したサメの肉は、生あるいは冷凍で出荷していて、はんぺんなどすり身やフライ製品の原料として使われています」

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