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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第120回岩手県広田湾漁業協同組合

三陸産でも岩手県産でもない「広田湾産」だけの価値

岩手県の広田半島、宮城県の唐桑半島に挟まれた広田湾内では、ワカメやカキ、ホタテなどの養殖が盛んに行われてきました。湾に栄養を運ぶ気仙川の河口付近に、陸前高田市復興の象徴「奇跡の一本松」があることでも知られています。

創業者の孫にあたる丸源水産食品店主の佐藤幹一郎さん
▲ 現在はモニュメントとして保存されている奇跡の一本松

そんな広田湾で1,300人あまりの漁業従事者をサポートする広田湾漁業協同組合(岩手県陸前高田市)は、2004年に陸前高田市内の5つの漁協が合併して誕生しました。同漁協では水産加工や販売も手掛けています。

広田支所長、自営加工工場長も兼務する戸羽新二さん

▲ 広田支所長、自営加工工場長も兼務する戸羽新二さん

「広田湾ではワカメ、カキ、ホタテの養殖が盛んで、量は多くありませんがホヤも養殖しています。珍しいのはイシカゲ貝で、全国でもこの広田湾でしか養殖していません。ある組合員さんがいろいろな養殖にチャレンジされる中で、20数年前にイシカゲ貝の養殖に成功したのです。広田湾のイシカゲ貝は豊洲市場に卸され、高級料亭や寿司店などでも使われています」(広田湾漁業協同組合業務課長の戸羽新二さん、以下「」内同)

▲ 広田湾でしか養殖されないイシカゲ貝。サイズ選別は手作業で行われる

東日本大震災の津波で壊滅的な打撃を受けた陸前高田市内。広田湾漁業協同組合と組合員にも、大きな被害がありました。職員1名、正組合員26名、准組合員17名が犠牲となったほか、施設の被害も甚大でした。

「アワビ種苗センター、サケ・マスの採卵所、定置網の倉庫、加工場、冷蔵庫、荷さばき施設、すべて津波で流されてしまいました。残ったのは本所ビルのみです。震災前日の3月10日に引き渡しが済んだばかりのワカメの加工場も、稼働初日に津波で全壊してしまいました」

今はすべての施設が復旧したものの、一旦途切れた販路を回復させるのは容易ではなく、震災の影響は今なお消えていません。

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