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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第145回福島県株式会社タンポポ村

地元の雇用を守るために、「働く場」を提供し続けたい

株式会社タンポポ村の前身は、ハム・ソーセージ等の肉加工品で有名なタカラ食品工業株式会社の東北工場です。

▲ 株式会社タンポポ村 マネージャー 牛渡正典さん

昭和48年に建設された東北工場は、18年ほどこの地で生産を続けていましたが、工場の敷地に火力発電所の建設が決まったため、千葉に移転することとなりました。しかし、どうしても千葉に移住できない従業員の雇用を守るため、平成3年、従業員3名で株式会社タンポポ村を設立しました。

「それまではハムやソーセージを中心に作っていたようですが、タンポポ村になってからはスモークサーモンをメインで生産するようになりました。名前の由来は、タカラ食品工業の創業者の佐々木清廣さんが“踏まれても力強く咲くタンポポのような強い会社になって欲しい”と名付けたと聞いています」(株式会社タンポポ村 マネージャー 牛渡正典さん、以下「」内同)

タンポポ村の創業者は、今回お話を聞いた正典さんのお父様である牛渡美知夫さん。正典さんは、12年ほど前にタンポポ村に入社しました。ちなみに、それまでは成田空港で5年間勤務をしていたのだそうです。

「飛行機が好きで空港に就職し、飛行機の誘導や、荷物の運搬などをやっていました。好きな仕事ではありましたが、いつかは家業を継がなければいけないと思っていたので、地元に帰ってきたんです。南相馬の産業を残していくためにも、タンポポ村は地域に必要だと感じていました」

タンポポ村のスモークサーモンは、大半が関連会社であるタカラ食品工業向けの製品です。タカラ食品工業の主な販売先は高級スーパーや百貨店であるため、舌の肥えたお客さんにも納得してもらえるよう、調味料や製法など質にこだわって製造しています。

「原料になるサーモンはデンマーク産が中心です。淡路島の藻塩は、他の塩より雑味があって複雑な甘みが出るのでスモークサーモンの味を引き立てるのにぴったりなのです。スモークには桜の木を使います。もっと酸味が強かったり、煙感が強いものもありますが、ウチの商品にはなめらかで自然な風味が出る桜が一番適していると思っています」

▲ 自社製品のスモークサーモン
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