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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

叔父が残してくれた“遺産”

1938年(昭和13年)創業の五戸水産の歴史は、家族の歴史でもあります。睦子さんの祖父で、カツオ・マグロ船の漁師だった源三郎さんが船を降り、八戸港に水揚げされる魚の加工をするようになったのがその始まりです。

源三郎さんの9人の子供(男3人、女6人)のうち、次男として生まれたのが睦子さんの父である猛雄さんでした。その上には長男がいましたが、幼くしてこの世を去ってしまったそうです。

「兄を亡くした父はまだ3歳でしたが、『おんず(※この地方で『次男』の意)、頼むよ』と言われた記憶があるそうです。やがて父はこの会社を継ぎ、弟の勇雄さんは東京・築地の水産関連の会社に就職しました。築地で今どんなものが売れているか、八戸の父に教えてくれていたといいます」

築地と八戸、遠く離れていても兄弟は支え合いながら生きてきました。しかし勇雄さんは、36歳という若さで亡くなってしまいました。

「叔父が亡くなると、『五戸水産も終わりだな』と言われるくらいの影響力がありました。そしてこの地区で困ったのはうちだけではありませんでした。叔父は東京に行っても、地元の会社によく発注をしていたようなんです」

しかし勇雄さんは無形の遺産を残していました。勇雄さんにお世話になった人たちが、五戸水産を助けてくれることもあるのです。

「叔父が働いていた会社の方が、今でも私たちに助言してくれます。それまで干していただけのイカの軟骨を、『これ、焼いたみたらどう?』と言うので試しに焼いてみたところ評判がよかった。それが結局、商品化にもつながりました」

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