復興水産加工業 販路回復推進センター

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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

チリ地震の津波で“かさ上げ”していた祖父

2011年の東日本大震災では、五戸水産の工場にも津波が押し寄せてきました。しかしここでも睦子さんは家族の“遺産”によって助けられます。

「津波が来ると聞いて、従業員を帰し、私は家族と外国人実習生と一緒に近くの三嶋神社に避難しました。翌日になると水は引いていましたが、私は自分で工場を見に行く勇気がなかったので代わりに夫に様子を見てきてもらいました。『周りよりは被害は小さいからこっちに来てみろ』と夫が言うので行ってみたところ、確かにうちの被害は周りの工場ほどではありませんでした。1960年のチリ地震の津波被害に遭った後に祖父が工場の土地を少し高くしていたからなんです」

五戸水産の工場1階は目の前の道路よりも70~80センチ高くなっているため、浸水は50センチ程度で済みました。無事に残った機材や原料も多く、五戸水産は焼きイカ700パックを避難所に寄付しました。

工場1階は目の前の道路よりも70~80センチ高くなっている

▲ 工場1階は目の前の道路よりも70~80センチ高くなっている

「うちは工場の後片付けも1日で終わりました。田植えシーズン前の農家の親戚10人ほどが農具を持ってやって来て、1階の泥を全部かき出してくれたんです。電気や水道などの復旧も早かったので、震災翌週には工場も再開していましたよ」

恵まれることの多かった五戸水産ですが、トラックやフォークリフト、井戸のモーターなどがすべて使えなくなるなど、決して被害が小さかったわけではありません。工場を元に戻すため、そして新しい販路の開拓のためにも、新機材の導入が必要になりました。

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