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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

若手の関係者を紹介した父の先見

祖父が基礎を作り、親世代が発展させてきた会社を再建すべく奔走する小山さんですが、もともと水産加工業で働くつもりはなかったといいます。進学のために上京した小山さんは一度、東京の会社に就職しています。

「就職した年の11月、父の病気が深刻であることが分かり、気仙沼に帰ってきました。医師からは、父の余命は残り2ヶ月と言われていました。私はその頃から小山平八商店で働き始め、父からいろいろなアドバイスをもらいました。工場の作業自体は小さい頃から手伝っていたこともあって一通り分かっていたのですが、商売のやり方が分からなかったのです」

小山さんの父・勝郎さんは、特にああしろ、こうしろとは言わなかったそうです。ただ、息子のために取引先の若い人たちを紹介しました。なぜ経験豊かな人ではなく、経験の浅い若手を紹介したのでしょうか。

「その後、父は余命宣告よりも長く、8年間生きました。今思うと、父はあえてそうしたのだと思います。私と年齢の近い人を紹介してくれたおかげで、この20年近く、その方たちと一緒に成長してきたという実感があります。皆さん、現在は会社の中核を担う立場になっていて、今でもいろいろな場面で助けてもらっています」

そんな小山さんがこれから特に力を入れて取り組もうと考えているのが、自社ブランドの確立です。原料不足、人手不足を乗り越えるには、同じ売り上げでも利益率の高い自社ブランド製品の拡充が鍵を握ります。

「従来、冷食製品の1%ほどしか自社ブランド製品はありませんでした。それが今は2割ほどにまで増えています。今後は東北だけでなく関東地方にも自社ブランドを売り込んでいこうと思っています」

  • 自社ブランド製品の一つ、炊き込みごはんキット(カキ)

    ▲ 自社ブランド製品の一つ、炊き込みごはんキット(カキ)

  • 宮城県産かきフライ(導入機器で生産したもの)

    ▲ 宮城県産かきフライ(導入機器で生産したもの)

すでに、大手スーパーや弁当チェーンとの取り引きも始まっています。「自社ブランド比率を4割程度にまで増やしたい」と話す小山さん。小山平八商店ブランドが広がる手応えを、確実に感じているようです。

株式会社小山平八商店〒988-0036 宮城県気仙沼市弁天町2-221-1(冷食工場)
自社製品:各種フィーレ、フライ製品、
炊き込みご飯キット(カキ、サンマ)ほか

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