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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

津波の影響と、労働力不足に悩まされる

海の資源が豊富だということは、海の脅威の影響も受けやすいということ。震源に近いこの地で津波の被害は甚大でした。「流留(ながる)という地名通り、波が留まってくれた」ため、工場の建物こそ残ったものの、機械類や資材は全滅。10台ほどあったトラックやリフトも全部流されました。震災後も6月頃までは、満潮になるたびに工場の前の国道が、毎日海水で水浸しになるような状況。
牡蠣の買い付け先として重点を置いていた「浜市」も、沿岸部は津波の直撃を受け、倉庫や作業場、養殖に必要な道具など、全てが流されました。中には、漁船を全て無くされた漁師さんもおり、もともと高齢だった漁師さん達の中には、この震災を機に引退する人たちも増えたそうです。

  • 大きな被害にあった工場

    ▲ 大きな被害にあった工場

  • 工場前の道路は、海水で水浸しだった

    ▲ 工場前の道路は、海水で水浸しだった

そんな中、本田さんは、2011年の5月から工場の整備を始めました。6月にはつきあいのあった韓国の業者からホヤを輸入。そして震災前に生産していた味付ホヤの製造を再開するため、一旦解雇した従業員を一部再雇用し、復興への第一歩を踏み出しました。そこには会社の復興だけでなく、地元に貢献したいという気持ちもありました。

「ホヤはこの辺りの名産。みんな、好きだから食べたいだろうと思ってね。養殖ものは全部流されてしまって、天然ものだけしか無かったから価格が高騰していて。そんな時期に韓国から安く原料を仕入れることが出来たので、地元のみんなに喜ばれたし、会社にとっても復興の足掛かりとなりました」

しかしながら労働力不足の影響もあり、現在でも売り上げはピーク時の70%にとどまっているそうです。多様な製品を扱う本田水産では、従業員の手仕事に頼る部分が多く、震災前には100名以上の従業員で様々な仕事を分担していましたが、現在の従業員は80名。多岐に渡る商品を扱うため、機械化による省人化にも限りがあり、生産量はどうしても縮小せざるを得ませんでした。

「何しろ、牡蠣もホヤも殻を剥く人がいなければどうしようも出来ない。三陸は震災での人口減少が一番激しくて、熟練の従業員さんも、減ってしまいました」

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