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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

高品質を守り続け、顧客から求められる存在に

創業時から、マルハツの主力製品はかき。主な取引先は石巻や盛岡、山形などの市場です。中でも強みを持っているのが、かきのむき身。マルハツでは、他社に比べ細かい選別を行っており、その使い勝手の良さが高い評価を受けているのです。

「ウチでは、かきを大粒、中粒、小粒とかなり細かく選り分けて、チューブ状の袋に詰めるロケット包装にしています。お客さんは大粒だったら“何個入って何人分”というイメージがあるので、極力きっちりと揃えます。自然相手なので工業製品みたいに数や大きさを合わせるのは大変だけど、揃っていればいるほどお客さんにとっては使いやすいですから」

主力製品であるロケット包装のかきのむき身

▲ 主力製品であるロケット包装のかきのむき身

この徹底した品質管理は先代からの伝統。かつて先代が百貨店と取引を始める際に、「百貨店で売るためには、頭ひとつ美味しいものをつくること。それがお客様の満足感につながる」と言われ、その要求に応えるべく試行錯誤を繰り返したのだそう。そうやって確立した水準をずっと守り続けているため、マルハツの製品の品質は非常に高いのです。

もう1つ、品質の高さを物語るエピソードがあります。マルハツでは、現在も個人顧客向けのギフト商品を扱っていますが、実はこれ、企業側が開発したものではなく顧客側の要望で生まれたもの。

「最初は個人向けのギフトはやっていなかったんですよ。たまたま市場関係者や知り合いに頼まれてかきのむき身を贈答用に仕立てて送ったんです。そうしたら、ある日突然お客様から電話がかかってきて。何でもギフトでもらった製品が美味しかったから、また買いたいので宅配便で送ってくれと言われて。個人向けに商売をしたことが全くなかったので、支払はどうしましょう?とお客様に聞かれて、じゃあ郵便振替でお願いします、というような感じで始まりました」

この個人向けギフト商品の販売が口コミだけで広がり、ピークの時には1日30件、月に80件ほどの注文を受けるまでになっていました。購入していた個人の顧客にとっても、他では代えがきかない商品だったのでしょう。震災後に、個人顧客から激励の電話が来たのだそうです。

「震災後、いつから再開しますか?とお電話をいただいたんです。原料がないので2年後くらいになると思います、と伝えたら、待っているから頑張って下さいねと言われました」

福島さんは「父の代からやっていたことを、ただ続けているだけだから」と謙遜されていましたが、これほど支持される品質を保ち続ける努力には頭が下がります。

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