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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

自社製品の比率を上げて売上回復を図る

震災から1カ月後、千葉さんは山あいにある工場を知人から借りて事業を再開しました。15人いた従業員は5人だけに。規模を縮小せざるを得ませんでしたが、それから2年後、千葉さんは新しい工場を建てます。

「資金は不足していましたが、無借金経営だったことが幸いして、建設費や機材費、運転資金の融資がスムーズに受けられました。海の近くに新しい加工団地ができるという話は聞いていましたが、それがいつになるのかはわからないので、結局海から離れた山沿いの場所に建てました」

現在の地に工場を建てたことで津波の心配はなくなりましたが、周りには田畑も多いため、排水には以前よりも気を遣うようになりました。千葉さんの工場では排水をそのまま流すのではなく、ポンプで汲み上げて田畑のほうに流れないように配慮しています。

MCFの社名の由来は、千葉さんの父親がかつて経営していた水産加工会社の屋号「丸舞」から。丸舞(M)、千葉(C)、ファクトリー(F)と、それぞれの頭文字を取っています。

「2008年に起業し、2010年に会社を設立しました。震災まで、仕事は順調でした。当時は中国の食品問題が大きく取り沙汰されていて、『食べるものは日本で作ったほうがいいんじゃないか』という風潮がありました。当社はその流れにうまく乗れていたのです。工場では主に、サンマフライやアジフライ、イカリングなど、スーパーに並ぶフライ製品の下請け加工として粉付けの作業を行っていました」

震災により売上は激減しましたが、その後自社製品の比率を高めるなどして売上回復を図っています。

ショッピングサイト(後述)や大手デパートなどで販売している毛ガニ

▲ ショッピングサイト(後述)や大手デパートなどで販売している毛ガニ

「震災前は、ほとんどが下請けの仕事でしたが、震災後は自社製品も積極的に手がけるようにシフトしました。最近はタコやカニの加工も始めました。気仙沼では毛ガニが結構取れるけれど、大手が手を出せるほどの量はないので、うちの規模でも買えるんです。今も竜田揚げ製品を中心に下請けの仕事は受けていますが、自社製品比率は4割ほどまで高まり、その売り上げも順調に伸びています」

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