復興水産加工業 販路回復推進センター

 

販路回復・助成事業・アドバイザー 相談の申し込み

企業紹介企業紹介

企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第94回岩手県東和水産株式会社

サンマの水揚げ時期に間に合わせた2011年の復旧作業

常務取締役・工場長の後藤勘二郎さんは、東和水産入社前の1960年に、チリ地震の津波を大船渡で体験していました。

1973年(昭和48年)入社と社歴の長い後藤勘二郎さん

▲ 1973年(昭和48年)入社と社歴の長い後藤勘二郎さん

「東日本大震災の津波は、チリ地震の津波とはまるで違いました。私自身、軽く見ていたところもある。こんなに大きな津波が来るとは思いませんでした」(後藤さん)

それでもこれまで感じたことのないほど大きな揺れだったこともあり、東和水産の従業員は揃って山に避難。津波からは逃れたものの、工場と冷蔵庫が全壊し、原料もすべて廃棄処分となりました。

津波被害を受けた工場内の写真。右上は火災に見舞われた大船渡工場冷蔵庫

▲ 津波被害を受けた工場内の写真。
右上は火災に見舞われた大船渡工場冷蔵庫

「建物の壁は津波で全部抜けてしまいました。冷蔵庫も3カ所ともすべてだめ。大船渡工場冷蔵庫では、流れてきたものから火が燃え移って、火災も起きました。津波が引いた後、私たちは冷凍原料の廃棄作業や機械を直す作業に追われました」(後藤さん)

それでも東和水産は、震災の年の9月12日に、工場の再開に漕ぎ着けます。なんとしてもその時期までに復旧させなければならない理由がありました。

「サンマの水揚げ時期に合わせるためです。うちはサンマで食べているので、この時期を逃すわけにはいきません。当時はまだ隣の宮城県の港が機能していなかったため、北海道などから来たサンマ船が、岩手の港に続々と入ってきました」(後藤さん)

東和水産は看板魚種のサンマから再出発し、今に至っています。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
TOP