復興水産加工業 販路回復推進センター

 

販路回復・助成事業・アドバイザー 相談の申し込み

企業紹介企業紹介

企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

丁寧な手作業は残しつつ、機械化できる部分は効率化をはかる

震災後、破損がひどかった第一工場は倉庫とし、第二工場を中心に製造を再開した小名浜ファクトリー。漬魚の売り上げは落ちなかったものの、練り製品の製造をやめたため、売り上げは激減してしまいました。

そこで、新たな柱に育てようと注目したのが、レンジ対応の焼き魚・煮魚のシリーズです。もともと東京の工場で試験的に生産していたものですが、それを小名浜で大々的に扱う決断をしたのです。ただし、当時はかなり手作業に頼る部分が多く、取引先からの引き合いはあるものの生産が追い付いていませんでした。そこで、平成30年度の支援事業でレンジ対応商品向けの生産ラインを導入。中でも真空包装機は、生産の向上に大きく役立っていると言います。

「以前は袋詰めも手作業だったので、ベテランが1分間に20切を袋に入れられるのに対し、新人はどんなに一生懸命やっても、その半分が限度でした。3ヶ月必死で袋詰め作業をやっても上達しなくて、やめてしまう人も多かったです。その結果、ベテランの社員が2~3日休むと、生産量が減ってしまい、どうしようと頭を抱えるような状態でした」

▲ 誰でも効率よく作業が出来る真空包装機

今回導入した真空包装機は、袋が開いた時に魚を落とすと、エアーの力できちんと袋の中央に収まる仕組みになっており、誰でも簡単に作業をすることが可能なのだとか。現にこの日も、入社したばかりの方が手早く作業をこなしていました。

また、あわせて導入したオートチェッカーや除水器も大活躍。今までは手で重さを計り、基準に満たなそうなものだけ計測していましたが、これも熟練しないと出来ない技。オートチェッカーなら、正確な数字が出るので、取引先の信用アップにもつながります。今まで冷却の際に手作業で拭いていた結露も、除水器によって簡単に除去できるようになりました。

オートチェッカー
▲ オートチェッカー
除水器
▲ 除水器

これらの機器の導入により、生産作業効率は大幅に改善。製造量が1.7倍となり、新規の取引先の需要にもこたえられるようになり、新たな販路の開拓につながっています。

また、震災後、人口の減少とそれに伴う人件費の高騰で人手確保に苦労していましたが、効率的、かつ安定的に生産が出来るようになったことで新商品開発に人員を充てることも可能になりました。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
TOP