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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

直接的被害は少ないながらも震災と台風で回復遅れる

早野商店を訪れる人は、「なぜこんな山に囲まれた場所に水産加工場が?」と思うかもしれません。早野商店から太平洋までは、直線距離で約15キロ。水産加工場の立地として決して恵まれているとはいえない場所です。しかし山だからこそ、海にはない素材が手に入りやすいというメリットがあるのです。

「小本川はもともと『幻の魚』といわれるイワナ、ヤマメといった川魚がとれる地域で、現在は近くにその養魚施設もあります。昆布巻きはニシンやサケを使ったものがうちでも定番商品ですが、イワナ、ヤマメを使ったものは、道の駅の商品カタログにも載っている地元ならではの商品です」

山あいの町に加工場があることで、東日本大震災でも沿岸部のような壊滅な被害はありませんでした。電気系統の不具合や機械の故障、床のひび割れなどがあったものの、2~3週間ほどで再開できたといいます。震災の年は、冷凍倉庫が無事だった業者から原料を買い取り、動きの取れない被災企業に代わり、三陸の水産加工品を販売していました。状況が厳しくなってきたのは、それからしばらくしてからのことです。

「だんだん魚価が高騰して、生産計画の見直しを迫られました。特にサケ、ホタテ、サンマの値上がりが大きかった。その中で比較的値上がりが落ち着いたカキを中心に作っていくことにしました」

回復の軌道に乗り始めた早野商店ですが、今度は台風が襲いかかります。

「2016年の台風10号は東北地方を通過し、岩泉でも小本川が氾濫するなど壊滅的な被害がありました。うちの工場と店舗はギリギリ被害を免れましたが、イワナとヤマメを養殖していた養魚場の魚がすべて流されてしまいました。すでにデパートの商品カタログもできていたところだったのですが、原料が手に入らずに大ダメージとなりました」

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