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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第19回岩手県丸友しまか有限会社

「うちは加工のできる魚屋」震災と台風乗り越える強さの秘密

岩手県や北海道などに甚大な被害をもたらした台風10号。観測史上初めて、東北地方の太平洋側に台風が上陸した2016年8月30日の夕、岩手県宮古市の「丸友しまか」専務の島香友一さんは、腰まで水に浸かりながら川沿いに建つ工場を目指していました。

▲ 台風10号の被害状況を説明する島香友一さん

▲ 台風10号の被害状況を説明する島香友一さん

「私と工場長が工場に向かっていましたが、川が増水して危険なうえ、辺りが真っ暗になってしまってたどり着けませんでした。これは大変なことになると思って、とりあえず電気屋さんと設備屋さんに電話をかけて、『うちはすぐに仕事を再開したいので明日来てください』とお願いしました」(島香友一さん、以下「」内同)

翌日、島香さんが工場へと足を運ぶと、辺り一面が泥だらけになっていました。ドアは水圧で外れ、工場の機材も泥水に浸かっていました。宮古市を流れる閉伊川(へいがわ)へと流れる小さな川が氾濫してしまったのです。

▲ 川の水があふれて窓の桟の高さまで水が来た

▲ 川の水があふれて窓の桟の高さまで水が来た

「泥まみれの冷蔵庫を開けたとき、『これからどうなるんだろう』と途方に暮れました。でもやるしかない。電気屋さん、設備屋さんもすぐに来てくれて、9月12日から正式に営業を再開することができました。本当はもっと早く再開したかったのですが、泥をかき出すだけでも想像以上に時間がかかりました」

再開したとはいえ、被害の大きさを考えると、明るい気持ちにはなれませんでした。水に浸かった機械はほとんど壊れてしまい、冷蔵庫の中にあった原料もすべて廃棄処分に。サクラマスという、春にしか獲れない高級魚を冷凍保存していたことも被害を拡大させました。

「2トン車、ワゴン車、自家用車、ここにあった車は全部ダメになりました。機材などの被害も含めると被害額は大きなものとなります。新聞で『台風被害の補助金が5割出る』という記事を見ましたが、この状況だと5割もらえてもかなり厳しいというのが本音です」

台風被害による廃棄機材の一部

▲ 台風被害による廃棄機材の一部

震災被害から立ち直ろうとしていた矢先の台風被害。苦難続きとなってしまった丸友しまかですが、現在は注文していた新しい機材も届き始め、徐々に態勢は整いつつあります。

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