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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第30回茨城県株式会社谷藤水産

勉強意欲に衰えなし。商品開発の最前線に立つ73歳会長

代表取締役会長のもう一つの顔は、新商品開発の最前線に立ち続ける研究者。73歳にして「まだまだ勉強が足りない」と盛んな意欲を見せる谷藤水産(茨城県大洗町)会長の田山慶一郎さんは、商品開発を加速させるべく2016年3月に「新商品開発室」を同社工場内に新設しました。

▲ 先行投資に積極的な谷藤水産会長の田山慶一郎さん

▲ 先行投資に積極的な谷藤水産会長の田山慶一郎さん

「当社は東日本大震災の津波による直接的な被害はありませんでしたが、その後の風評被害によって売り上げが震災前の7割に下がりました。今は9割ほどまで回復しましたが、状況を静観しているだけでは先細りしていくだけです。そうならないためには製品開発を継続して行っていくしかありません」(田山慶一郎さん、以下同)

これまで冷凍原料や干物製品を中心に取り扱ってきた谷藤水産ですが、家庭で温めるだけで食べられる簡便食品の需要が伸びている昨今の状況から、田山さんはレトルトパウチ製品や缶詰製品の加工を始めることにしました。

ただしそのためには新しい機材が必要。そこで田山さんは復興支援事業の助成金制度を活用して、レトルト殺菌装置や二重釜、バキュームシーマ封かん機などを新商品開発室に導入しました。

  • ▲ 缶を密封にする「巻締め」を行う バキュームシーマ封かん機

    ▲ 缶を密封にする「巻締め」を行う
    バキュームシーマ封かん機

  • ▲ つくだ煮や煮魚を調理するレトルト殺菌装置は2台導入した

    ▲ つくだ煮や煮魚を調理するレトルト殺菌装置は2台導入した

これですぐに新しい商品が生まれるわけではありませんが、まだ利益を生み出さない開発部門の指揮を会長自らがとるのは、一歩先を見据えた経営戦略があるからこそ。ご本人は「私が一番時間があるから」と言いますが、同社の長い歴史を振り返れば開発の仕事がいかに重要であるかがよくわかります。

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