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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

全国からリピーターが絶えないおいしさの秘密

小笠原さんは現在34歳。将来的にはこの小が理商店を継ぐ5代目ですが、子供の頃は家業を継ぐとは考えておらず、福島県の大学に進学して教員免許も取っていたそうです。ただ、学生時代には実家のことを考える機会も多く、最終的には“修行”のため、東京・築地の水産仲卸業者に就職することにしました。

「朝は早起きして、4時半から市場に出ていました。毎日忙しくて大変でしたが、流通の流れを直接見られたのはとてもいい経験だったと思います。築地のお客さんに顔と名前を覚えてもらったのも大きな財産になっています。これまで電話でしかやり取りのなかった取引先の方とも親しくなれた。築地で知り合って、うちの新しいお客さんになった人もいます」

宮古に帰って小が理商店で働き始めたのは2010年から。最初のうちは伯父と一緒に市場を回りながら、事務や配達の仕事を経験。地元のお客さまに顔を覚えてもらうためでした。

「今、買い付けは私が責任者となって3年目になります。伯父からは『常に周りをよく見て洞察していろ』と言われています。魚の種類や大きさ、鮮度はもちろん、他の業者の動きも見ていないといけません。妥当な入札額を見極めるのはとても難しい。伯父にしょっちゅう怒られながら覚えています」

周囲の人たちに支えられながら成長してきた小笠原さん。被災地支援の輪が、小が理商店まで広がっていることにも感謝の気持ちを忘れません。

「近所に住んでいた消防団の方が、津波の後、今も見つかっていません。その方の高知県在住のご友人が、『宮古の魚を広めたい』とうちの商品もよく買ってくださっています。当社ではこれまで、電話とファックスでのみ注文を受け付けていましたが、半年ほど前からインターネット販売も始めたので、自分たちでも自社製品を広めていけるように頑張りたいですね」

小笠原さんによると、同社の中村部長は干物作りの名人。原料選びから解凍の仕方、味付けまで、すべてに気をつかっているので、おいしい干物ができるのだとか。

「自分で言うのもあれなんですけど……。おいしいんですよ、うちの商品」

少しはにかみながらも、自社商品への自信をのぞかせる小笠原さん。全国各地の一般家庭から寄せられる注文も、リピーターの方が多いのだそうです。応接室の隣の事務所からは、注文の電話がたびたび聞こえてきました。

有限会社小が理商店

有限会社小が理商店〒027-0091 岩手県宮古市築地2-7-18
自社製品:するめいか開き、さんま寒風干し、赤魚一夜干し、塩うに、ほか
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