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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第53回宮城県気仙沼ほてい株式会社

生鮮カツオ水揚げ日本一気仙沼より「自慢の炙り鰹」

「復興への道 - まずは生鮮カツオからやろう」

東日本大震災の津波で破壊された気仙沼漁港(宮城県)でしたが、魚市場関係者たちは、震災前年まで14年連続水揚げ日本一を誇ってきた生鮮カツオを復興の旗印とすべく、市場の復旧に全力を注いだといいます。その努力が実を結び、気仙沼魚市場は震災から3カ月あまり経った6月23日に再開。その5日後にはカツオの水揚げも再開されました。震災の年も、そしてその翌年以降も、気仙沼漁港は生鮮カツオの水揚げ日本一。2017年も日本一は確実で、連続記録は21年に更新される見込みです。

フカヒレスープや魚の缶詰などを製造する気仙沼ほていの専務取締役、熊谷弘志さんは、震災のあった年をこう振り返ります。

▲ 気仙沼ほてい専務の熊谷弘志さん

▲ 気仙沼ほてい専務の熊谷弘志さん

「気仙沼ではサンマ漁船や大型の巻き網漁船が津波で大打撃を受けましたが、カツオ漁船は小笠原や西日本の海にいたため無事でした。水揚げがすぐに再開されたことを受けて、津波で本社工場と生鮮品工場、倉庫などを失った当社も、協力会社の工場を借りて、生鮮カツオの出荷とカツオのたたきの製造から復興を目指すことにしました」(熊谷さん)

とはいえ、さすがに震災の年の水揚げ量は激減しました。気仙沼漁港では、2010年に約4万トンあった生鮮カツオの水揚げ量が、2011年に約1万5千トンにまで減少。他の魚種に関しても激減しました。そんな厳しい状況にあっても、気仙沼ほていは「地元の魚」を使うことにこだわり続けました。

「缶詰会社からの分社化により1984年に設立された当社は、輸出依存型のビジネスモデルにかげりが見えていたことから、三陸ブランドを前面に押し出す方向にシフトしました。以来、マグロ、メカジキ、サケ、アワビ、ウニなど、地元で取れるものなら缶詰に限らず、レトルト品、生鮮品、何でも作ってきました。地元の魚を扱うことにこだわっているのは、それをしないと商品にストーリーが生まれないからです。その基本は、震災前も震災後も変わりません」(熊谷さん)

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