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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第128回宮城県株式会社ムラタ

人との縁を大切に、
自分たちにしか出来ないことを追求していく

株式会社ムラタの前身は昭和38年に父の村田勝正さんが気仙沼の鹿折地区に設立した村田水産です。当初はサメ以外にもサンマ、イワシなどの冷凍加工を行っていました。そして、平成19年に現社長である兄の真さんが株式会社ムラタを設立し、村田水産の業務を引き継ぎます。もともとサメが主力魚種ではありましたが、震災以降は完全にサメ専門の工場となり、平成28年からはサメ革の鞣し加工部門も新規に稼働。食材として以外にもサメ全体の有効利用を行っています。

オンラインでの取材にご対応いただいた 株式会社ムラタ 専務取締役 村田進さん
▲ オンラインでの取材にご対応いただいた
株式会社ムラタ 専務取締役 村田進さん

「気仙沼にはたくさんの魚があがりますが、巻き網船であがるサバやイワシなどを扱おうと思ったら、大量に買い付けないとメリットが出ません。地元にはそういう規模の大きな会社は他にあります。だったらウチは他がやっていないところに着目した方が良いと思ったんです」(株式会社ムラタ 専務取締役 村田進さん、以下「」内同)

もともと気仙沼は日本一のサメの産地。最も流通量が多いヨシキリザメは、年間6,000トンもの水揚げがあるのだそう。ムラタでは買い付けたサメの魚体を、はんぺんの原料として大手メーカーに販売するだけではなく、ヒレ、軟骨などもそれぞれ専門の加工業者に販売しています。

それができるのも、サメヒレ加工業者など連携できるパートナーがたくさんいる気仙沼だからこそ。買い付けたサメを最大限有効活用できる土地柄を生かそうと考え、サメに特化する道を選んだのです。

原料の買い付けは、現在も社長が毎日市場に出向き、魚のツヤやハリ、船内での処理などを見て、最も良いものを仕入れます。また市場で買い付けるだけでなく、自社で漁船まで保有するなど仕入れには格別のこだわりを持っています。

「サメのシーズンは春と秋ですが、年間を通して一定の品質で出荷ができるよう心がけています。先代の父が一から商売を始めて、少しずつ築いてきた人脈なのでおろそかにはできません」

主力商品はサメのすり身。サメ肉は空気を含みやすく、はんぺんのふんわり感を出すのに最適な原料です。ただ、他の魚と違い、軟骨魚類であるサメは三角形の中骨しか骨がありません。そのため機械化は難しく、熟練の職人が包丁で丁寧にさばきます。三枚におろしたあとも、皮をむき、軟骨を外して、肉を整形するなど様々な処理が必要であり、これらの工程をすべて手作業で行っています。

魚市場にあがったサメ
▲ 魚市場にあがったサメ
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