企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します
第131回宮城県熊栄産業株式会社
「うちの強みは鮮度のいい製品を出せるということ。それこそ活魚に近い鮮度で出せます。ここが最も差別化できるところです」
そう自負するのは、宮城県気仙沼市の熊栄産業社長の熊谷友孝さん(以下「」内同)。そこまで言えるのには理由があります。
もともと漁船経営から始まった同社は、現在もその事業を継続。つまり生産者であり、加工業者でもあるのです。
同社の定置網漁船で取れた魚の一部は、市場を通さずにそのまま自社工場に運ばれます。そのため、鮮度の高い状態から加工することが可能です。
「法人化した当時(1968年=昭和43年)、当社は魚肉ハムの原料供給をしていました。現在は鮮魚出荷、フィレ加工を中心に行っています。扱っている魚種はサンマ、サバ、カツオ、タイ、アナゴなどのほか、定置網で取れる少量の魚も扱っています。他社が真似できない商品を作っていこうというコンセプトで商品開発をしています」