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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第147回岩手県有限会社木村商店

洋食での売り上げアップを図るため、支援事業を活用

震災後、売上を戻すために木村商店が力を注いでいたのが洋食の開発です。復興支援を目的とした全国各地のイベントに出向くうちに、従来のような「甘露煮」、「煮物」など和食中心だと若い人が興味を示さないことに気づき、洋食の強化に乗り出しました。

「イベントの企画の時にも洋食のラインナップはないか、と聞かれることが多くて。そこで、昔からの知り合いのフレンチのシェフに、洋食を教えてもらうことにしたんです。3年以上、毎月来てもらって勉強しました。開発のサポートをいただいて商品化した『さんまの燻製オリーブオイル漬』も、平成27年の岩手県の水産加工品コンクールで水産庁長官賞を受賞したんです」

▲ 岩手県のレストラン「ロレオール」のオーナーシェフ伊藤勝康さんを招いて、従業員や地元のお母さんたちを集め地域の食材を使った新しい和洋折衷の調理方法を学ぶ勉強会の様子
(写真は2016年当時)
▲ 木村さんが“洋食の師匠”と仰ぐ伊藤勝康シェフ監修の
「さんまの燻製」シリーズ

さらに今回、令和元年度の販路回復取組支援事業を利用してスチームコンベクションオーブンの導入も決めました。

「木村商店は無添加なので、グラタンにも防腐剤を入れないんです。それまでは大きな鍋にお湯を沸かしてコツコツ熱殺菌をしてたけど効率が悪くて。でもスチコンを入れれば、今までより簡単に熱殺菌が出来ると教えてもらったんです。それと、私も揚げ物が大好きだけど、健康には良くないでしょう?スチコンだったら揚げないヘルシーなコロッケもできると言われたのでデモ機を借りて試作をしたの。そうしたら美味しくて。これはいける!機械を入れよう!と思いました」

新規に導入したスチームコンベクションオーブンで作った、ホタテがゴロっと入った「揚げない帆立クリームコロッケ」を、さっそくコンクールに出したところ見事に入賞。今後の売上が期待できる商品ができました。

▲ スチームコンベクションオーブンを使用して作った新商品の「揚げない帆立クリームコロッケ」

また、それまで5段しかなかったオーブンから10段のスチームコンベクションオーブンに切り替えたことで、グラタンやドリアの生産効率も大幅にアップ。それに加え、「おつまみせんべい」など常温で販売できる製品の開発も検討しているのだそう。常温の商品を強化することで、ホテルでのお土産など違う販路での売上獲得にもつながりそうです。

「お客さんが木村さん、木村さんと追いかけてきてくれるのは本当にやりがいがあるし、それを従業員に話すことで、良い商品を作ってもらえる。お客さんと従業員の架け橋が私の役目なので、足をひきずってでも出かけていくんです」

ちなみに、木村商店で「おふくろの味」を一緒に作っている従業員は、ほとんどが女性。1つずつ仕事を片づけていく男性より、「赤ちゃんをおんぶしながら、洗濯機を回しながら、炊事もやれる」女性の方が、商品数も多く、細かい手仕事がたくさんある木村商店には向いているのだそう。今後も、震災を一緒に乗り越えた女性従業員たちと、「おふくろの味」を伝えていく。それこそが木村商店のDNAなのでしょう。

▲ 木村さんと従業員の皆さん
毎日食べたくなる優しい「三陸の浜のおふくろの味」をこれからも届けていく

有限会社木村商店〒028-1332 岩手県下閉伊郡山田町中央町7番6号
自社製品:いか徳利、魚の甘露煮、漬け魚、浜寿司、磯丼、さんまの燻製、松前漬など
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