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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第166回宮城県水月堂物産株式会社

東北新幹線の名物「ほや酔明」を下車させたくない3代目の奔走

知る人ぞ知る東北新幹線の名物「ほや酔明」。ほやの風味を活かしたこの乾燥珍味は、東北新幹線の車内や仙台駅の売店などで販売され、発売から40年経った今も多くの人に愛されています。有名人がテレビやSNSでファンを公言することもしばしば。「そのたびに大忙しになる」と、水月堂物産の常務取締役、阿部壮達さんは話します。

「パッケージデザインは、ほぼ発売当時のまま。表示の調整をしたのみです。製法や味も基本的には同じですが、実はマイナーチェンジを繰り返しています。水揚げされるホヤの大きさ、味が毎年変わるからです」(水月堂物産株式会社 常務取締役 阿部壮達さん、以下「」内同)

阿部壮達さんは水月堂物産創業者の孫にあたる
▲ 阿部壮達さんは水月堂物産創業者の孫にあたる

水月堂物産の創業は1962(昭和37)年。阿部さんの祖父、慶治さんがサンマの圧搾事業を開始。その後、事業の幅を広げていく中で、昭和40年代後半に生ガキの出荷を始めます。1977(昭和52)年に阿部さんの父、芳寛さんが社長になってからは、生ガキの事業はさらに拡大し、同社の主力事業となります。ほや酔明の誕生はその後です。

「1980年頃から新しい乾燥珍味を作っていた父は、東北新幹線の大宮-盛岡間が開通するという情報をキャッチして、車内販売を担当する会社にほや酔明を提案するべく上京しました。当時はバブルだったこともあって、すぐに採用されたそうです。そして1982(昭和57)年6月23日、東北新幹線開通の日に、ほや酔明もデビューしました」

ほや酔明の箱詰めとシール貼りは一つ一つ丁寧に手作業で
▲ ほや酔明の箱詰めとシール貼りは一つ一つ丁寧に手作業で

その後、小女子(こうなご)のつくだ煮も始めた水月堂物産。小女子は鮮度が落ちるのが早いため、水揚げ後すぐに加工できるように海の近くに釜揚げ加工用の工場も建てました。

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