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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第169回宮城県株式会社三陸オーシャン

17年間で20万人以上に試食を提供、
脱サラした「ほやおやじ」が広めるほや料理

好きな人は大好き、苦手な人は見るのもためらってしまうという不思議な海産物「ほや」。分類からしても、魚でも貝でもない尾索(びさく)動物という種類の動物で、表面がでこぼこしている見た目から「海のパイナップル」と呼ばれることもあります。このほやの魅力に取りつかれ、自宅に「ほや研究所」「ほや食堂」まで作ってしまった「ほやおやじ」が、宮城県仙台市にいます。

三陸オーシャンのマスコット「ほやっぴー」と代表取締役の木村達男さん
▲ 三陸オーシャンのマスコット「ほやっぴー」と代表取締役の木村達男さん

「52歳で30年間勤めた保険会社を辞めて、1年ほどゆっくりした後、2005年にほやを販売する三陸オーシャンという会社を立ち上げました。周りからは『50過ぎてから水産関係の仕事は大変だよ』と言われましたし、妻にも怒られました(笑)。でも、とにかく自分の好きなことをやりたかったんです。私は食いしん坊で、会社員時代は転勤するたびその土地のおいしいものを食べ歩いていたので、食に携わる仕事がしたいと思っていました」(株式会社三陸オーシャン 代表取締役 木村達男さん、以下「」内同)

それにしてもなぜ、ほやだったのでしょうか。

「水産関係に詳しい知り合いに相談したら、『ほやは生食用に提供されるから加工品がほとんどない』と言われました。他の食材に比べてもたくさんハードルはあるけど、面白そうだな、と思いました」

木村さんは早速、1,500ccの大型バイクを走らせ、三陸中のほやを食べ尽くす2泊3日の旅に出ました。すると、やはりどこも生食での提供ばかりで、加工品は乾き物くらいしかなかったそうです。

「みんな、まだ、ほやは生が一番おいしいというところから離れられていない。大手も手をつけていないし、チャンスがあると感じました」

とはいえ、専門の技術も知識もない。木村さんは、県の水産関係者にアドバイスを求めることもありました。しかし、他の水産物には詳しくても、ほやに詳しい人はいませんでした。木村さんは自分のアイデアを振り絞って、煮たり、焼いたり、揚げたりして、前例のないほや加工品の商品化を目指したのです。

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