今回は、青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、千葉県から、約140社の水産加工業者等が出展されました。その中から、出展ブースの一部をご紹介いたします。
青森県青森市でホタテの養殖から加工までを一括管理する株式会社山神は、社長自らが海へ出て育成・管理に携わるほど、素材への強いこだわりを誇ります。近年は海水温の上昇により厳しい状況が続いていますが、加工工程を一から見直すなど、改めて工夫を重ねています。今回の展示商談会では「漁師のほたてフライ」を重点的にアピール。原料の鮮度はもちろん、山神のホタテに合わせて調合したオリジナル生パン粉を使用しており、サクサクの衣と濃厚な旨みが口の中に広がります。
青森県・小川原湖のほとりに拠点を置く株式会社対島商店は、名物「元祖わかさぎ筏焼」や佃煮の製造・水産物問屋を営んでいます。長年培った確かな目利きと品質へのこだわりを信条に、小川原湖産のワカサギ、シジミ、シラウオや、陸奥湾産のホタテといった地場の恵みを全国へ届けています。近年はシジミの資源量が回復傾向にあることから、本展示商談会では特にシジミ商品の提案に注力されていました。
漁業者との連携のもと、大船渡産の良質な水産物を使いやすい形態へ加工し、消費者の元へ届けている有限会社三陸とれたて市場。鮮度と旨味を保つ「CAS凍結技術」を駆使し、手軽に提供できる「盛るだけお造り」など刺身加工品を中心に、水揚げの状況に応じた多彩な商品展開を行っています。その優れた商材は海外からの引き合いも多く、国内マーケットにとどまらず、グローバルな展開も見据えて精力的な商品提案を行っていました。
陸前高田の地域商社である陸前高田地域振興株式会社は、地元の特産品開発や販売を手がけています。同社を代表する海鮮松前漬「けせんの海」は、アワビやフカヒレ、数の子、いくらなどの贅沢な具材を使った人気シリーズ。従来のサイズ(490g・300g・150g)に加え、ご飯一膳分にちょうど良いミニカップ全6種(いくらめかぶほたて、いくらめかぶ、かにめかぶ、特製松前漬、かに松前、いくら松前)が新登場しました。また、フカヒレの煮汁を活用した「海鮮煮こごり」全3種(ふかひれ、帆立、鮑)も新たに商品化。熱々の白ごはんにのせると煮こごりが溶け出し、旨味あふれる出汁ごと味わえる贅沢なお茶漬け風を楽しめます。どちらもギフトやふるさと納税の返礼品として好評を集めています。
宮城県気仙沼市に本社を置く株式会社あかふさ食品は、魚の瓶詰めを主力とする食品加工メーカーです。「魚が苦手な社長自身が納得できる味を」という思いから、魚特有の生臭さを徹底的に抑え、旨味だけを引き出す製法にこだわっています。他社との共同開発で数々のヒット商品を生み出す一方、自社ブランドで人気を集めているのが、手作業で大きめに身をほぐした「ゴロほぐしシリーズ」です。昨年からは、「瓶を開けたらすぐに、ちょっと贅沢な魚のおかず」をコンセプトとした醤油ベースの「おかずシリーズ」も登場。無添加にもこだわっており、高級スーパーやセレクトショップなどでも広く支持されています。
南三陸町にて前浜の海藻の他、カキ等を取り扱う株式会社及新。同社の中心商材はめかぶであり、スーパーや土産屋、飲食店、ECサイトなどで広く展開しています。製品の質に自信を持つ同社ですが、近年の健康志向の高まりを受け、健康需要をターゲットとした提案に注力しています。今回の展示商談会でも、健康を切り口に、めかぶのさらなる拡販を図りたいと強く意欲を示されていました。
塩釜市にて、手作り感を活かした練り物を中心に取り扱う有限会社カネイ蒲鉾店。同店は小ロット注文へのきめ細やかな対応を強みとし、主にスーパーや外食産業へ展開しています。また、「三角油揚げ」や「蔵王産パニール」など、地域色の強い原料を活用した商品開発・販売を得意としています。今回の展示商談会では、外食産業を中心とした拡販を目指しており、あわせて地域のPRにも貢献したいと意気込んで出展されていました。
新地町に拠点を構える株式会社トーシンは、事務用品の卸売業を本業としながら、「タコシウマイ」の製造・販売を本格化させています。東日本大震災後、前浜で最初に水揚げされたタコを通じ、地域や漁業者に貢献したいという強い想いから商品開発に着手。当初は間借りで加工を行っていましたが、需要の拡大に伴い工場設備を新設し、拡販を進めています。今後は全国の土産店や催事での展開を目指しており、今回の展示会もその足がかりとして積極的な提案を行っていました。
福島県(南相馬市・須賀川市)に2拠点の工場を構える柴田鮮魚販売株式会社は、天ぷら製品の加工を中心に、全国の量販店や百貨店、外食産業へ商品を展開する企業です。同社の冷凍天ぷらは、店舗のフライヤーでわずか1分揚げるだけの簡単調理が魅力。オペレーションを簡略化し、人件費削減や販売チャンスロスの防止に大きく貢献します。イチオシの「季節の天重」は、えび・いかに加え、春は菜の花、夏は茄子、秋はまいたけと旬の食材をセットにした商品です。手軽に季節感を演出できる即戦力として注目を集めています。
ツカサ食品株式会社は、霞ヶ浦産や三陸産の新鮮な魚介類を使用した高品質な佃煮を製造・販売する食品メーカーです。地元の漁師が獲ったばかりの素材を直接仕入れることで、こだわりあふれる佃煮を届けています。 同社の強みは、伝統的な「生炊き製法」。素材を生の状態から丁寧に炊き上げることで風味を凝縮させ、深い味わいを引き出しています。また、「霞ヶ浦産佃煮 紅白二種盛り」は、霞ヶ浦産の白魚と川えびを贅沢に使用した、見た目も上品な一品。紅白の鮮やかな彩りが、売り場やハレの日の食卓を華やかに演出します。
あわび専門問屋の田村蓄養場は、千葉県に本社を置き、大船渡市三陸町の三陸営業所で三陸産エゾアワビの蓄養・出荷を手がけています。生あわびの取り扱いに加え、昨年から本格的な加工事業も開始しました。イチオシの「冷凍 味付け煮あわび」は、あわび本来の柔らかさと三陸の旨みが詰まった贅沢な逸品で、贈答用や岩手の新たなお土産として注目を集めています。さらに、世界中で最高級中華食材として珍重される希少な「吉品干鮑(キッピンカンポウ)」も展開しており、噛むほどに深い旨みが溢れ出す乾燥あわびならではの極上の味わいを楽しめます。