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第151回千葉県有限会社カネヨン水産

直観と行動力。
創業時からの「特製タレ」を武器に次世代へ道筋をつける

九十九里浜のほど近くに工場を構える有限会社カネヨン水産。この地で大正11年に現在の代表取締役古川克俊さんの祖父・四郎さんが「古川四郎商店」として創業し、イワシの煮干し、干物、みりん干しの製造販売を行ってきました。

▲ 有限会社カネヨン水産 代表取締役の古川克俊さん

古川さんが家業に入ったのは、高校卒業後。祖父、父の姿を見て育ち、子どもの頃から自分はこの仕事を継ぐのだと思っていたそうです。

「祖父は体で仕事をするタイプ、親父は頭でするタイプ。自分はというと、直感を大切にしていて、その時々にこれが行ける!これをやりたい!と思ったことをすぐに行動に移すタイプで、ずいぶん親父とはぶつかりましたね」(有限会社カネヨン水産 代表取締役の古川克俊さん、以下「」内同)

先代の尅二さんが同社を引き継いでからも順調に事業を拡大。1991(平成3)年には、宅配部門を立ち上げ翌1992(平成4)年には日本郵便のゆうパックのふるさと小包での取り扱いも開始しました。これが大変好評で、特に1990年代後半から2000年代初頭、工場はフル稼働。多忙を極めたそうです。

創業当時からこだわり続けている主力商品はイワシのみりん干し。カタクチイワシなら10月~2月、マイワシなら5月~10月、一番おいしい時期の素材を厳選しています。創業当時から継ぎ足して使っている特製タレが味の決め手で、「うちでしかできない商品だという自負がある」と古川さんは言います。

しかし古川さんは、その伝統は守りつつも、新たな商品の可能性を見出していきます。百貨店の物産展に出店した際、親類が出品した九十九里の郷土料理「いわしのごま漬」の売れ行きが好調だったことを見た古川さんは、すぐさま作り方を伝授してもらい、昔ながらの良さも残した味にするため試行錯誤を繰り返しながら商品化。その後、2000年頃にサンプルを取引先の量販店に送った結果、翌年には全国店舗での販売が決定しました。良いと思ったことをすぐに取り入れる古川さんの「直感力」と「行動力」で新しく販路を切り開いていきます。

「親父に二兎を追うな、ってよく言われましたね。だけど自分はカネヨン水産全体で一兎だと思っているので、二兎を追っているつもりはなかったです。だからその時々で、いいと思ったらすぐに試していました」

手がけた「いわしのごま漬」は、2006(平成18)年、千葉県優良県産品に推奨、千葉ブランド水産物認定品第一号にも認定され、みりん干しと並ぶ看板商品となりました。

▲ 全国にファンも多い看板商品「いわしのみりん干し」。
創業当時から継ぎ足して使っている特製タレが味の決め手。
今もすべて手作業で作り続けている
▲ 「いわしのごま漬」。
九十九里で古くから郷土料理として親しまれてきた味を商品化。
独自の合わせ酢に漬け込み黒煎りゴマをまぶし
香ばしく仕上げている
▲ 敷地内にある直営店舗。遠方からの観光客や地元のお客様も訪れる
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