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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第153回千葉県株式会社イリヤマサ加瀬商店

「一日一日が勝負」
鮮魚の目利きへの信頼を武器に

日本屈指の水揚げ高を誇る銚子港で、鮮魚の仲買、荷物の運搬などを行う商店として、昭和30年代に加瀬清さんが創業したイリヤマサ加瀬商店。

二代目を継いだ加瀬弘泰さんが、昭和40年代後半に現在の地に本社工場を建築、銚子漁港をはじめ、北日本各地で水揚げされた主にサンマ、サバ、イワシを鮮魚や開きなどの塩干品に加工し全国の卸売市場に販売。魚の確かな目利きで、顧客からの信頼を集め、順調に事業を広げていきました。

▲ 取締役営業部長の加瀬祐二さん

現在、仕入れから現場のすべてを取り仕切るのは、取締役営業部長の加瀬祐二さん。静岡県三島市の生まれで、結婚を機に銚子に移り住みました。当時25歳でした。

「それまでは、大学卒業後に就職したメーカーに勤めていました。まったく畑違いの世界で、魚の種類もわからない状態だったので…、この仕事が務まるのかと不安でしたね」(株式会社イリヤマサ加瀬商店 取締役営業部長加瀬祐二さん、以下「」内同)

入社後は、先々代で義祖父である清さんについて毎朝、銚子港へ行き、魚の目利き、仕入れについて清さんの姿から学び修業する日々だったそう。

「入社した当時銚子港に水揚げされるのは、マグロやカツオなどの大型の魚がほとんどでした。それらを毎日数百本仕入れるのですが、地べたに並べられているマグロを1本1本ひっくり返して、魚の状態をよく見極めて買い付け、すべて2人でトラックに載せる。すごく体力がいる仕事で最初はきつかったですね」

同社の業務でメインとなるのは鮮魚出荷。品質の善し悪しが売上や信用に直結するため、買い付けは一番といっていいほどの大仕事です。先々代とともに毎日市場に立った修業期間の5年を経て、加瀬さんは晴れてイリヤマサ加瀬商店の看板を背負って仕入のすべてを取り仕切るようになりました。

「アタリの入った(網などで傷のついた)マグロを仕入れてしまったりして落ち込んでいるときも、先代である義父は絶対に人のことを褒めるんです。『今日の魚はよかったよ』と言ってくれて…。明日は絶対挽回しよう、と思いました」

そうして先代に見守られながら、目利きの精度を上げていった加瀬さん。買い付けはお客様のことを第一に考えながら行っているそう。

「うちの箱だったら中身をみなくても大丈夫だ、とお客様に思ってもらえるように、という意識でずっと取り組んでいます。安い魚を買い付けて利幅を得なくては、と思っていた時期もあったのですが、安い魚というのはそれなりのわけがあるので、そうした魚を買い付けたとしても、お客様にはすぐ分かってしまいます。自分も納得できないですし、いい魚を買って損が出たとしても仕方ないと思えますからね」

銚子で取引をしているのは同社だけという顧客も多いので、加瀬さんはそうしたお客様にも加瀬商店から買ってよかったと思ってもらえるようにしたいといいます。

▲ 加瀬商店オリジナルの箱に入った鮮度抜群の新さんまが出荷を待つ
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